学生時代 通学中の電車内で 頭のオカシイ方が毎朝そんな呪文を唱えてました
彼が何故そのような呪文を唱えているのか ワタシには全く理解できませんでした
半年ほど経ったある朝 最寄り駅を出発すると間もなく 人身事故の影響ということで電車が止まりました その時です いつもよりも大きな声で
「 バクシリア! 」 と聞こえてきました その後も 「 バッ バッ バッ ボーン ボーン バッ ボーン
ボーン バッ バッ バッ ボーン 」 普段とは比べ物にならない 呪文の数
同乗している学生 サラリーマン みんな彼を睨みつけます
あまりにうるさいので もも裏を蹴飛ばすために彼に近づいて行くと 彼の視線の先には 停止中の列車の窓から見える 踏切待ちの車と人の群れがありました
ま まさか…
そうだったんです 彼はその呪文で窓から見える人間を倒していたのです
さらに研究を重ね 二年間かけてワタシが解読した彼の呪文の効力です
「 バクシリア 」 車内から見える踏切待ちの車を破壊する
「 バッ バッ 」 車内から見える踏切待ちの人間を倒す
「 ボーン ! 」 全てを破壊することができる しかし駅間で一度しか使えない
見えない敵と毎朝戦っていた彼 何も知らずにもも裏を蹴飛ばそうとしたワタシ
全てを理解して 心おきなくもも裏を蹴飛ばしてやろうと思っていたある日の朝
彼と出会ったのは 新聞の記事の中でした
小学生救った男性 溺死 …
その記事の斜め下に掲載された 夜中の校内 全裸で逃走
ヤツでした
その日以来彼とは会ってません
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GreenhillStep