
でも今年何枚か処分した。その中の一枚が画像のTシャツだ。このTシャツには思い出があって。買ったのは9年前の高3の夏。まわりの友達は予備校とか行っててさ。でもオレは大学行く気はなくて、っていうかなんも考えてなくて(笑) とりあえずみんな慌ただしそうで、その雰囲気に混ざりたくて、高崎って町の絵の予備校みたいなとこに一週間だけ行ってみたんだよね。(←一週間だけってトコが舐めてるでしょ、進路の時期にそんな短期コース選ぶヤツいないだろ。苦笑) そこではみんな本気でデッサンをやってるわけ。しかし! オレはそこが初めてのデッサンなわけ!(←今考えるとそんなヤツもいないだろ! 笑) ねり消しは伸ばして遊ぶもんだと思ってたのに、そこでは画材でさ! マヂ吃驚した(笑) みんなと同じ絵を描いて、批評とかあっても、ダントツで最下位…。平面構成っつー授業があっても、そんな言葉すら初めて聞くオレには、手も足もでなくて…。あまりに余裕ぶっこいてたから、ホント凹んだ。その一週間、唯一の楽しみが帰りに町をぶらつく事だったんだよね。その3日目に買ったのがこのTシャツだ。デザインに一目惚れして、裏面には「Your love has got a handle on my mind」って英文が入ってて、即買いした。たったこんな出来事でも帰り道はにやけちゃって、翌日はデッサンが憂鬱なはずのに、これ着て出かけられるのが嬉しくも感じれた。ここからTシャツに特別な興味を持ったのかもね!
こいつを着なくなって7年くらいたった。汚れてるし、いい加減捨てなきゃと思い切ってゴミ箱に入れたけど、なんか残したくて、記念写真を撮ってから捨てた。…でもぶっちゃけ今捨てなきゃ良かったと後悔中(笑)
Tシャツって思い出と汗が染み込むアイテムだと思うんだよね。音楽を聴くとその頃の情景を思い出せるように…。香りでふと誰かを思い出すように…。例えば初めてのデートの時にこのTシャツ着てたなーとか、あの日のライブにはこれ着てたなとかってあるでしょ??? だからTシャツってのは、パンツや帽子、ジャケット等の他のアイテムとは違う、唯一無二の洋服アイテムなんじゃないかなと思うわけです。今オレはTシャツデザインって仕事ばっかオファーがくるのがもの凄く嬉しいし、コスパからもHisacyグッズとして出しながら、自らのポケットマネーで始めたHYPER COREで更にガンガン作りまくってる。そこには、オレが10代の頃に思ったように、着た日はうきうきしちゃえるような、そして数年後に思い出しちゃうような、演出効果ありまくりのTシャツを作っていきたいって思いが強くあったりするのdeath! 終わり。
BGM : Beauty & Stupid / hide