全田一耕助の事件簿 -2ページ目

暑中見舞い

酷暑が続く中で、恵みの雷雨になりました。
$全田一耕助の事件簿

映画レビュー:『Chronicle』

久しぶりに簡単なレビューみたいなものを。
今回はこちらビックリマーク


『Chronicle』(2012年/アメリカ)



とあるきっかけで超能力に目覚めた若者を主人公にしたPOV映画で、
ものすごく簡潔に言うと、実写版『AKIRA』&『童夢』。
明らかに大友克洋作品の影響を受けた、それっぽい超能力描写が満載です。

米本国では昨年2月に公開され、週末興収で初登場1位を記録。
それから一年以上が経つ今も日本での公開は未定のまま。
全米一位、しかも20世紀フォックスというメジャースタジオの作品で、この扱いは一体……。

海外ではとっくにビデオ化されておりまして、私も昨年末にUK盤Blu-rayを購入。
アメリカ映画なのに、なぜUS盤ではなくUK盤なのかと言いますと、
UK盤Blu-rayには日本語の字幕と吹き替えが収録されているからなんですねー。

全田一耕助の事件簿 全田一耕助の事件簿
これがUK盤。
リージョンオールなので、日本製プレーヤーでも
よほど相性が悪くない限りは再生できます。

全田一耕助の事件簿
こんな感じで普通に日本語字幕で鑑賞可。
オリジナル劇場予告編を除く特典映像にも日本語字幕がバッチリついてます。
これさえあれば、もう日本公開されなくても無問題です
ニコニコ

なお本編は劇場公開版と「Extended Edition」の2バージョンが収録されておりまして、
後者の方が五分ほど長いです。
まだ厳密に見比べたわけではないので、どれくらい違うのかはよく分からないんですが><
例えば終盤、Extended Editionの方では主人公のアンドリューが
警官隊の発砲した銃弾の雨を超能力でマトリックスばりに止めるカットがあったりします。


前述のとおり、本作は登場人物が撮影したカメラ映像
(という設定の映像)で構成されているPOV映画なのですが、
他のPOV映画と大きく違う特徴としては、主人公が超能力を使って
カメラを自在にリモートコントールすることによって、
第三者視点のような映像を生み出していることです。
通常のPOV映画では、カメラを持つ人間が交代したり
鏡などに反射して映り込まない限りは
撮影者が画面上に出てくることはないのですが、
本作では超能力でカメラを宙に浮かせることによって、
その場にいる全員がフレーム内に捉えられるわけです。

さらにクライマックスの超能力バトルのシーンになると、
車載カメラや監視カメラ、野次馬のカメラなど
複数のアングルから撮影された映像をフル活用することで
POV映画であることを放棄したかのように普通にカット割りされており、
しかも撮影者からかなり離れた被写体の音声もなぜかバッチリと録れているため、
POV形式であることを忘れてしまうほどです(笑)。

もうここまで来ると、
何もわざわざPOV形式にしなくてもいいんじゃないかと思ってしまったり。
なまじPOV形式にしてしまったがために、
主人公が暴走するに至る過程の心理描写がちょっと弱まってもいます。
そういったマイナスポイントもあるんですが、それらを差し引いても
一見の価値ある面白い映画です。機会があればぜひご覧ください。
『AKIRA』や『童夢』の実写化はまだかよー、と思っている人には特にオススメですグッド!

ハリウッド版『ゴジラ』

現在撮影中のハリウッド版『ゴジラ』の撮影風景です。
ヘリコプターから貨物列車の残骸っぽいところへ降下してますね。
おそらくゴジラに壊されたものでしょう。




ハリウッド版『ゴジラ』は2014年5月16日より北米公開予定。
監督は『モンスターズ/地球外生命体』のギャレス・エドワーズ、
主演にアーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、ジュリエット・ビノシュ、
エリザベス・オルセン、ブライアン・クランストン、デヴィッド・ストラザーン、
サリー・ホーキンス、宝田明、他。