師走っていうくらいなので、もう日々、早い早い。
唯一、長いなぁと感じるのは、各リアタイ視聴中のドラマのエンディングシーンからの1週間。
なにかをしてても、頭の片隅には、常に、廊下に座り込んだ「あの子」が気にかかっていたのに、今度は、来週まで、マシンガン美女の前にいなきゃ・・・。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりという、ドラマ好きの発露です。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Between Us』
~เชือกป่าน~ 2022年(タイ)全12話
"Hemp Rope" (เชือกป่าน) by lazysheep / ด้ายแดงスピンオフ作品
【Ep.7-1】
~プールサイド /過去~
Team(幼少)「ママ、P’Tonはどうしたの? なんで、起きてこないの? 僕が死なせちゃったの?」
担架に乗せられ、救急隊から心臓マッサージを受けているTon。
母親に抱きしめられたTeamが、その様子をじっと見ながら、母親に質問している。
Teamのママ(推定)「違うわ、あなたはしてないわ。そうじゃないのよ、事故なのよ」
傍らにいるTonの母親に向かって、首を振る救急隊。
静かに立ち上がり、その場を離れていく。
Tonの母親(推定)「あなたが、うちの子を殺したの? なんで、死なせたの? なんでよ! なんで、Tonを殺したのよ、Team!」
ショックのあまり、見境いがつかなくなったTonの母親が、Teamに掴みかかろうとするのを必死で守るTeamの母親。
事故だった、二人は遊んでいただけだった、と、TeamをかばうTeamママ。
聞き入れず、何度も何度も「なぜ、殺したの?」と繰り返しながら、絶叫するTonの母。
立っていられず、しゃがみ込んだTonの母親にかける言葉のないTeamママ。
<Winの部屋のドアにもたれ、その時の夢を見ているTeam>
当初より、Teamの抱えてるものが、計り知れないくらい大きくなっています。
いくら、Teamママが、Teamの耳と目を塞ぐように抱きしめていても、あの悲痛なTonの母親の声は、Teamに深く刻み込まれてしまったのよね。
うなされはじめるTeam。
Tonも夢に現れる。
Ton「知ってるか? 俺、いつか、国家代表選手になるつもりだ」
Team「だったら、僕は、兄さんを叱るコーチになるよ」
Ton「おい、そんなのだめだ。お前も、俺みたいに、選手にならなきゃ」
Team「わかった、わかった。兄さんが何になろうと、僕たち、一緒に力を合わせなキきゃ」
Ton「ああ、約束だ」
Team「約束だね・・」
指切りをする二人。
(Ep.5-2)
<どんどん、うなされ具合がひどくなっていくTeam。>
Team「大きくなったら、国家代表選手になるんだ。そして、母さんに銀メダルを持ち帰るよ」
兄「なぜだ? なぜ、銀メダルだけ?」
Team「だって、金メダルは兄さんのものでなきゃだめだから・・・」
(Ep.5-4)
うなされながら、呼吸も荒くなり始めたTeam。
バーから、帰ってきたWin。
寮の廊下をゆっくりと歩いてきたところで、部屋の前にTeamがいるのに気づく。
ちぇ・・Teamのために、急いで帰ってきたんじゃなかったんだ。。 ← こら!
Win「Team!」
駆け寄るWin。
Win「Team! 一体どうした? なんで、こんなところにいるんだ? Team!!」
わけがわからず、動揺するWin。
夢と現実との境がよくわかってない感じ。
それでも、目の前にいるのが、Winだと、呆然としながらも気づいたTeam。
Team「Hia・・・どこにいってたの?」
まるで、待ちくたびれた小さな子が発するような言葉に、たまらず、Teamを強く抱きしめるWin。
もちろん、これは、小さい子に抱き着くような感じじゃなくしっかりがっつりですよ(苦笑)
徐々に、今の状態がようやく現実だと気づき、戸惑いながらも、抱きしめられたままでいるTeam。
Win「悪かった。 本当にすまない、Team。もう二度と、お前の前から消えたりしない。約束を破ってごめん!」
Team「・・約束ってどんな?」
Win「お前のそばにいつもいるってやつ・・」
Teamを抱きしめていた、震える身体をようやく放すWin。
笑顔を見せるTeam。
Team「Hia。俺なら平気だよ。ただ、Hiaのことをここで待ってただけ。それだけなんだ。今日はちょっと疲れちゃって・・それで、ここで眠っちゃってたみたい。本当だよ」
今日、予選会のあとからずっと姿が見えず、連絡がつかなかったWinが、こうして、目の前に現れてくれて、抱きしめてくれて、素直に嬉しいし、なぜだか、自分をとっても心配してくれているのは、十分わかるし、逆に、どうしちゃったの?と思うくらい、不安がっているWinをなんとか安心させたいTeam。
Win「ごめんな・・」
なんで、こんなに謝られるのか、正直、わからないTeam。
Team「俺なら、ホントに大丈夫だってば。それより、Hiaは? Hia、なにかあったの?」
急に、Winのことが心配になるTeam。
なんでもない、と首を振るWin。
Win「さ、中に入ろう。もう寝たほうがいい」
しばらくしゃがんでいたTeamを優しく引っ張り起こすWin。
一瞬、あ・・入ってもいいんだよね・・って、ちょっとだけ躊躇っちゃうTeamの心が、切ない。。
この子の、繊細で複雑な心の動きの根底に、もっと辛いことが隠されていませんように。。。😢
~Winの部屋の中~
とりあえず、クッションと枕を置き、ベッドに腰掛けるTeam。
さすがに、疲れの色は隠せません。
Winを見上げるTeam。
Team「ああ、Hia。今日、予選会で、俺の泳ぎ、見れなかったでしょ。俺、自己ベスト破ったよ。1位も取ったんだよ」
誰よりも、一番に伝えたかったのね。
そう、まさにその泳ぎの最中、ゴールを待たずして、プールから去ったのです。
表情が曇るWin。
Win「急用ができたんだ。それで・・・」
Teamの隣に腰を下ろすWin。
Win「・・・いられなかったんだ」
Team「ふ~ん、そうだったんだ。」
それじゃ、しょうがないね・・・と、なんとか、自分を言い聞かせるようなTeam。
Team「Hia、シャワー、浴びてきなよ」
Win「お前も寝たほうがいいぞ」
うん、とうなずくと、おとなしく言われた通り、ベッドに入るTeam。
甲斐甲斐しく、面倒を見るWin。
小さな子を寝かしつける時のように、優しさの塊。。。
ぴったりと、Winに頭を寄せ、とろんとした目で見上げるTeam。
耳!
Win「さっき、悪い夢を見てたのか?」
あれだけうなされてたんだものね。
うん、と頷くTeam。
Win「大会の前だけ起こるのかと思ってた。なんで、そのあとも、そんなふうになるんだ?」
さすがに、疑問をぶつけるWin。
一瞬、きゅっと、口許が閉まるTeam。
Team「理由については、わからないんだ。でも、最近は、頻繁に見るようになったし、時々、昼間、うたた寝してても見るときもあるんだよ。
だけどね、Hiaと一緒にいるときには、一度も見ないんだ・・・」
この甘えた寄り添い方にも、きゅんきゅんしちゃう。。。
微笑み、目を閉じるTeam。
Win「お休み・・」
Team「ん・・」
目を閉じたまま、こくんこくん、と頷くTeam。
半分、眠ってる状態だから、素直よね。
しばらく、Teamの隣で、じっと考え事をするWin。
もう、いわゆる一般的な恋愛ドラマを超越した、向こう側に行ってしまわれたような二人。。。
~バスルーム~
シャワーを浴びる、均整の取れた身体に一部のスキもなし。。。
でも、精神的には、考えることが山のようにあるWin。
ここから、回想シーンが続きます。わりと長め・・。
~回想①~
Win「おい、俺を見ろ! もし、俺がここを通りかからず、プールの明かりに気づかなかったら? 確認しに来なかったら、どうなってたと思う?」
涙がにじみはじめるTeam。
Win「言ってみろ。一体、何をしてたんだ? なんで、こんなことをした!!」
ますます、ボルテージがあがり、Teamを怒鳴りつけるWin。
Team「ただ、練習したかったんだ・・・」
Win「なんだと?」
Team「ただ、練習したかっただけなんだよ。なんで、そんなに怒られなきゃならないの?」
先ほどからのWinの権幕があまりにも恐ろしくて、つい、声を荒げてしまったTeam。
Win「練習なんて、何バカなこと言ってんだ! お前、ほとんど、溺れ死ぬところだったんだぞ。この俺の目の前で、死んだようだったんだ!! わかってんのか!!」
(Ep.06-1)
《Teamを失うか、という恐怖のあまり、我を忘れた自分を思い出しているWin。》
~回想②~
Dean「でも、本気なら、頼むからはっきりさせてくれ。もし、お前に、そのつもりがないなら、誰かに希望を与えたりするな」
下を向き、大きなため息をつくWin。
Win「俺だって、そんなつもりじゃなかったんだ」
Phuak「わかってる。お前がそんなつもりじゃなかったってことは。でも、お前のしてることは・・・そうしてるように見えるんだよ」
しばらくうつむき、決意したように、まっすぐに、Deanに向かって、
「もう、あいつと寝たんだ」と宣言するWin。
驚くPhuakと
・・・Dean。
Win「Pharmと俺の関係は、そうやって始まったんだ」
Dean「おまえらがそうやって始まったとして・・・その先になにがあるんだ?」
少し、考えるWin。
Win「わからない。でも、どうであれ、今は、一緒にいて、すごくいい感じなんだ」
《その時の会話のことも、鮮明に思い出せるWin。》
研ぎ澄まされたような、美しい顔がたまりません。
Phuak「だが、お前たちが今まさにどういう状態なのかはどうであれ、正確にはどういうことなんだ?」
Win「今の自分の本心については、よくわからない。あいつのことが好きだったってわけじゃない。ただ、一緒に寝たからと言っても・・・」
ここから、表情がぐっと柔らかくなるの。
Win「・・でも、あいつといると気分がいいんだよ。もっとよく知りたいし、あいつの好きなことは応援してやりたいし、それに・・・あいつのことが気になるんだ。夜、ちゃんと眠れてるのか心配だし、ちゃんと食べたかな、とか、今、何してるのか・・とか・・・」
Dean「愛」
端的に、一言で言い表してみせるDean。
え・・と、顔を上げるWin。
Dean「お前の、その感覚、それを“愛”っていうんだ」
Phuak「うん」
放心したように、椅子に身をまかせ、脱力するWin。
(Ep.04-4)
《ふうっと、ため息をつくWin。》
シャワーを浴びるWinの目に、力が宿ってきたように見えるね。
何度も「わからない」と口にしてきた自分の気持ちと向き合うことにした証でしょう。
~回想③~
Win「俺は、誰のことも愛したくなんかない。誰のことも愛したりしたくない。誰のことも失いたくないんだ」
Dean「でも、それは、問題から逃げてるだけだぞ。もし、お前が失いたくないのなら、アイツを捕まえておけ。こんな風に、避けようとするなよ、Win」
それができないから、苦しんでる、としか見えませんが、自分だけの踏ん切りの問題?
(Ep.06-2)
回想シーン、以上です。
Winの部屋に、視点は戻ります。
すっかり、ぐっすり眠っているTeam。
バスルームから出てきたWinが、ベッドに入ると、眠っているはずのTeamがモゾモゾと寝返りを打ち、腰に腕を伸ばしてくる。
その無意識で無防備で、自分を頼り切っている姿に、たまらなくなるWin。
どれだけ、Teamが大切な存在なのか、ちゃんと見極められたのなら、いいのだけれど。
Win「もうどこにも消えたりしない・・」
そうつぶやくと、いつものように、額を会わせて、目を閉じるWin。
ここで切ります。
★【Ep.7-1】の雑感 ★
Teamの過去の出来事については、中途半端にあれこれ、詮索するのは辛すぎるなぁ。
もちろん、あの状況を見て、例えそれがドラマだ、虚構だ、とわかっていても、直視は本当に厳しい。
小出しにされると、余計、キツイんです。
さて、戻ってくるなり、あんなにきつく抱きしめられて、あんなに悲壮感漂わせて謝罪されて、そんなWinを見てもまだ、自分は愛されてないと思おうとする、そこのTeamくん。
それ、間違ってるから!
ああ、やばい!「ホタルノヒカリ」を見返したくなってきた。
山田ねえさんの「あんな風に抱きしめられて、なんとも思わなかったの?」ってやつ。
このセリフも、引用率高めな気がします。(笑)
私が、説教好きだからでしょうか?
「部長は、あなたのことが好きなのよ」
「ええ、私も好きですよ」
「おんなとして、好きってことよ」
「はぁ?」
すみません。細かい言い回しは違うかもしれません。
BLの場合は、「おんなとして」とか「おとことして」とかいう性別に絡めた婉曲表現は、ピタっとハマらないですよね。
要は、「抱きたいくらい好きってことなのよ」って感じでしょうか。
まぁ、Teamの場合は、すでに、そこが出発点だったからねぇ(苦笑)
・・・って本当はわかってないはずがない。
Winの気持ちが深くなればなるほど、受け止め側のTeamにも、同じように伝わるはずだから。
また、脱線しちゃった。
🙏💦💦
猛烈に疲れてたし、あんな夢を見た後だから、なんか、Hia、変だなって思っても、追求するの、止めたかもしれないけど、お互いがお互いをこんなにも必要としてるんだから、それはもう、お互い様でいいのよ!
しかし、思ったより、回想シーンのボリュームがあって、ちょっとΣ(゚Д゚)。
いや、一部分を切り取ったとしても意味がないくらい、伝えるべきことが多い名シーンだし、別に、何度見返そうと問題はないんですけどね。
大事なのは、途中にインサートされる、「水もしたたるいい男」が一体何を考えてるのか、何に引っかかって躊躇っていたのか、そして、これからどうするつもりなのか、を読み解くための、気づきとヒントがちりばめられているに違いないということです。