『UWMA』は年内に終わらせようと思っていたのに、このままじゃ、確実に無理ペース。(笑)
いつの間にか、2分割のボリュームになっていて、「ざっくり」というタイトルに矛盾してました。
WinTeamにフォーカスもできないので、ちょっと戻します。
いや、無理やりまとめただけだから、長いのよ!
もしかして、逆に、ご迷惑?😅
で、いつものご注意をば・・・。
本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Until We Meet Again』
~運命の赤い糸~ 2019年(タイ)全17話
WinTeam focus version
【#14】
過去パート
Alinを膝の上に乗せ、読んであげていた絵本を読み終わったIn。
Alin「ねぇ、Inおじちゃん、どうして、パパの名字は、私やママの名字と一緒じゃないの?」
ふふふ、と笑うIn。
In「それはね、おじさんが、Alinのことが大好きだからだよ。僕と同じ名字をAlinには使ってほしいんだ」
Alin「私も、Inおじちゃんのこと、大好き」
In「たとえ、パパの名字と同じでなくても、パパは、Alinのこと、とっても大切に愛してるんだよ」
Alin「私、パパのことも大好き。私ね、大きくなったら、Inおじちゃんと結婚する」
まつげ、長いAlinちゃん。👀
隣で、洗濯物をたたんでいたAhnが、慌てて「そんなことはできないのよ」と止めに入る。
例え、子供の言うことであっても、微笑ましい<タブー が強いお国柄なのか、Inの家が特にそういう傾向が強いのか・・・。
Alin「なんで、ダメなの? 私、Inおじちゃんのこと、大好き」
Alinの頭を撫でながら、「ん~~、僕にはもう、好きな人がいるんだよ、Alin。ごめんね」と答えるIn。
Alin、初失恋かな?!
Alin「その人と結婚するの?」
In「・・・・・」
一気に、テンションダウン。
In「僕もそうしたいんだ」
Ahnも声はかけないものの、心配な様子。
Alin「Inおじちゃん、笑って。Alinが、魔法をかけてあげる。โอมเพี้ยง(オー(ム)ピエン〈Xom pheī̂yng〉。ぜんぶうまくいきますように」
※“ちちんぷいぷい”みたいな、魔法の呪文みたいな言葉。
In「うん、全部うまくいきますように・・・」
優しくて可愛い応援団の励ましに、辛い気持ちを押し殺して、笑顔を見せるIn。
Inの悲しみが、こんな何気ない姪っ子との会話であっても隠せないほど、大きく膨らんでいたのだと気づかされますね。
******************
【Opening song】
今回は、『The Luckiest Boy (โชคดีแค่ไหน)』です。
******************
現代パート
~Deanの自宅~
玄関先で、気を失ったPharmを看病するDean。
ようやく、気づき、起き上がったものの、まだ、呆然としているPharmに、突然、息が荒くなり倒れたから、ここに運んだ、と説明するDean。
衝撃を受けるPharm。
Dean「気分はどうだ? 大丈夫か? どこか痛いところは? 呼吸しずらいとかは?」
矢継ぎ早に質問しているようで、声はとても穏やかで、優しい。。。
Pharm「・・・もう大丈夫です」
ママ(Alin)「本当に、病院に行かなくてもいいの?」
その声に振り向き、倒れる直前に会った人の存在を思い出すPharm。
目を見張ったようなPharmの表情に、不思議そうなAlin。
目の前の女性をAlinだと確信したPharm、とても、冷静ではいられない、と思ったのか、家に帰りたい、とDeanに願い出る。
ママ(Alin)「こんな様子で家に帰るなんて無茶よ。今日はうちに泊まっていきなさい 」
優しく微笑むママ。
Pharm「・・・・・」
ちらっと、Deanを見たママ(Alin)。
ママ(Alin)「心配いらないわ。あなた、Deanの恋人なんでしょ?」
Pharm「どうしてそれを・・・?」
倒れたPharmを抱きあげて、運んだ時に、ママには、自分の恋人だと、打ち明けたらしい。
ママ(Alin)「さすがに、ちょっと驚いたけど・・・」
Dean「母さん・・・しゃべり過ぎだよ」
ママ(Alin)「あら、ホントのことでしょ」
Dean「別に・・・そんな言い方しなかっただろ」
黙ったままでいたPharmが、急に、Alinに抱き着き、ハグをする。
突然のことに、驚いたママ(Alin)。
ママ(Alin)「・・・・(?)」
目で問われたDeanも、ハッとしてたけどね。。。
すでに、Alinが自分の母親だと伝えてはあったものの、実際にPharmがその姿を確認したときの反応は、Deanの想像以上を超えてたってことでしょうね。
分からないながらも、おずおずと、Pharmの背中に手を当てるママ。
優しいAlin。
涙が溢れそうになるPharm。
ママ(Alin)「いいのよ・・・」
そういいながら、Deanに視線を向けるママ。
ママ(Alin)「いいのよ・・・大丈夫よ・・・โอมเพี้ยง(オーピエン) 全部うまくいきますように。ね?」
その言葉に、Pharmの涙腺決壊。
涙を拭き拭き、体を離し、「すみませんでした」と頭をさげるPharm。
ママ(Alin)「いいのよ」
それから、Deanに向かって、Pharmを休ませてあげなさい、たぶん疲れたのね、と告げるママ。
父親はまだ、仕事で、戻るのは遅くなるはず、と付け加える。
ママ(Alin)「話は明日にしましょう」
了承し、Pharmを自分の部屋に連れていくDean。
残されたママ(Alin)、なぜか、Pharmのことが気になってしまう。
~Deanの部屋~
我慢していたPharmが、部屋に入った途端、またしても、号泣。
Deanが後ろから支えると、「Alin・・」と声に出すPharm。
「Alinに会いたかった・・」と泣くPharmを黙って後ろから、いい子だ、と言いながら抱きしめるDean。
立ち上がり、「このあたりがとても痛いんです」と胸を押さえながら、Deanに訴える。
Inなのか、Pharmなのか、混乱した状態のPharm。
Pharm「Intouchは、姪のことをとっても愛していたんです。でも、彼女は何も覚えてない・・」
抱きしめるDean。
Dean「Inが亡くなったとき、Alinはまだ、小さかったんだ。よく覚えていられなかったんだろう・・」
自分の母親のことなのに、今は、Inの姪として切り替えて話しながら、よくやった、と、Pharmを慰めるDean。
温かいお風呂に入ったほうがいい・・・と提案され、頷くPharm。
ここは、もう、目いっぱい優しいダーリンぶりを見せつけるDeanです。
この ギュっ! がいい。
~Deanの家のリビング~
アルバムを出してきて、昔の写真を見ているAlin。
Ahnはあらかじめ、Deanから聞いていて、それでも、実際に会って、弟だと実感できたときには感極まっていたくらいで、かたや・・・Alinは、聞かされてなかったにもかかわらず、やっぱり、なにか感じるものがあったってことかな。
考え込むAlin。
色あせた写真。
記憶は薄れているけれど、こうして、今までにも何度か、アルバムを取り出しては眺めていたんじゃないのかな。
いまは亡き、祖父母や、かすかに記憶のあるおじさん、母と自分も一緒に映っている家族写真を見て、
微笑むAlin。
知らず知らず、涙がこぼれた涙をぬぐいながら、まだ、写真を見るのをやめないAlin。
~Dean宅 バスルーム~
お部屋についてるタイプかな。どうだろう?
Deanを見つめる、この時のPharmが、すごく綺麗。
「鍵をかけるなよ」と言いながら、準備した着がえを手渡すDean。
出ていこうとするDeanの腕をつかみ、思わず、一人でいたくない、と言ってしまうPharm。
自分で言って、慌てて、「じゃ、お風呂入りますね。ありがとうございます。P’Dean」とDeanを押しやるように、バスルームから出すと、放心状態になって立ち尽くす。
まだ、混乱から抜け出せてない感じ?
しばらくして、服を脱ぎ、湯船に入っていると、頭の中でいろいろなことがよぎりはじめる。
ここはもう、完全に、Pharmよね。
Pharm:P’Deanのお父さんは怖い人なのかな。もし、僕たちのことを許してくれなかったら、別れなきゃならないの?
いやだ・・・いやだ!!
自分の心の声を聞きたくないとでも言うように、耳をふさぐPharm。
また、涙ぐみ、呼吸が荒くなり始めたところに、突然、Deanが湯船に入ってくる。
え・・と、驚くPharm。
Pharm「どうして入ってきたんですか?」
Dean「一緒に入ろうと思って・・・」
なんでもないことのように話しながら、背後から、ゆっくりと肩や首の後ろに触れてくるDean。
Dean「楽にして・・・。 一人でいたくないって言っただろ」
後ろをふりむこうとしても止められるPharm。
Dean「じっとしてないと、お前の安全を保障できないぞ」
また、それだ・・・と、下を向くPharm。
Pharm「P’Deanってば、いっつもそうやって揶揄うんですよね」
Pharmの肩に口づけするDean。
Pharm「P’Dean!」
たしなめるように、Deanの名前を呼ぶと、「(お前が)悪い子だからな」と当然のごとく一蹴。
Deanの父親は厳しい人なのか、と、気になっていたことを訊ねるPharm。
その質問は、明らかに、Deanの様子を変えてしまう。
Dean「さぁな・・・」
父方の祖母の話になると、いつも言い合いになってしまうのだと、仲が悪いことを説明するDean。
このことは、以前、P’Don&Delから聞いていたとおりです。
Pharm「P’Deanと同じように、あまり話すのが得意じゃないからでは?実際には、P’Deanと話をしたいんじゃないですか?」
それについては、答えず、髪を洗ってほしいか、と話を変えてしまうDean。
Pharm「P’Deanも、悪い人ですよね」
こちらは、まじめに話しているのに、とりあってくれない、と、少し膨れるPharm。
Pharmは、ここぞっていうときは、言われっぱなしじゃないところがいいよね。
Pharm「たぶん、P’Deanもお父さんも、頑固なんでしょうね」
Dean「今は、その話はしたくないんだ。さ、髪を洗ってあげよう」
手を伸ばし、シャワーヘッドをつかむと、Pharmの髪を濡らし始める。
その手を止めるPharm。
Deanと向かい合わせになると、自分もDeanの髪を洗いたいと申し出る。
ふっと笑うと、「いいよ」と了承するDean。
あらま、向かい合わせのまま?
洗いにくくないのかしら?
Dean「父さんの言うことは気にしなくてもいい。俺たちは決して別れないんだから」
はっきりと宣言されて、微笑むPharm。
今度は、DeanがPharmの髪を洗い始める。
~Deanの部屋~
ベッドに横になるPharm。
自分もベッドに入り、優しく声をかけるDean。
Dean「泣きつかれただろ」
自分に身を寄せて、目を閉じたPharmを見て、Deanも目を閉じる。
過去パート
~Inの部屋~
床に、脱ぎすてられた状態で放置された白いワイシャツ。
オモオモオモ。。。🙈
しっかり仰向けになっているのに、へたれることなく、盛り上がってるKaoの胸筋の主張が強すぎて、いろいろ入ってきません。
なにしろ、完全に、肌色注意報のことなど忘れ、2022の師走を迎えた今日この頃。。。
皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。(笑)
In「愛してる・・・」
自分も愛してると答えるKorn。
額にキスをして、ちらりと窓の外に目をむけ、身体を起こすと、合わせて、Inも身体を起こす。
Korn「もう遅くなったな・・・」
In「一周年の記念日、おめでとう。P’Korn・・・」
あのビーチから1年ってこと?
そんな大切な日を、ベッドで過ごすしかなかった二人。
それでも、気持ちを込めて、静かに口づけを交わす二人。
暗い部屋、月明かりを頼りに、着替えを済ませるKornのうしろすがたを見つめているIn。
私は、『UWMA』の中のInについて、正直、一番好きなキャラクターとは言えないかもしれませんが、← なぜ、ここでそんなぶっちゃけを・・・?(苦笑)
でも、このシーンのこの表情だけは、別格扱いで好きです。
もう、この顔のどこにも、Kornと付き合えただけで幸せだった頃の輝きはなく、代わりに、常に、相手の目に浮かぶ行く末の不安に気づきながら、それを問わずに浮かべる寂しげな憂いが見えるだけ。
振り返るKorn。
「じゃ、帰るよ」
ベッドに座ったまま、頷くIn。
まるで、絵にかいたような、道ならぬ恋を貫くカップルのようだわ。
これはキツイ。。。
そして、これでもかの、アカペラの、「พบเพื่อจาก...รักเพื่อลา 」
thanks : gh.ningen
そして、背を向けたKornの瞳もまた、暗く重く、心を遮断した人のようで、見ているこちらが辛くなる。
ここを見ると、KornとInがそれぞれに引き金を引き、命を落とすことになってしまった顛末が、決して、あの日がInの誕生日だから、とか、運命的な何かに導かれて・・とか、そんな特別な意味があったわけじゃなく、あの日でなくても、起こるべくして起こった出来事だったことがよくわかる。
Kornは自分の感じている絶望を絶対に、悟られてはいけなかったのに・・・。
しかもKornは、愛していると言いつつ、ゆっくりと時間をかけて、自分だけではなく、Inにも刃(やいば)を突きつけていたのね。
自分の愛が、好きな人を苦しめているのかもしれない。
解放してあげたい、とも思う。
でも、Kornなしで生きられる気はとてもしない。
結論は出せないけれど、いつまでも、Kornが出ていった方向をじっと見続けているIn。
Inは、愛情深いだけじゃなく、業も深い人だと改めて思います。
現代パート
~Deanの部屋~
ハッと目を開けるDean。
すると、同時に、Pharmもうわごとを言い始める。
Pharm(In)「父さん、やめて! 父さん」
Pharmが、夢の中で見ていたのは、あの、誕生日の夜。。
レストランにまでやってきた父親から殴られ、それをKornがかばったときの光景。
Dean「Pharm! Pharm!!」
揺り起こすDeanの声と、夢の中で、Inの父親が怒鳴る声が重なる。
Dean「Pharm、目を覚ますんだ」
何度も何度も、強く揺すりながら、声をかけても、なかなか、目を覚まさないPharm。
ようやく目をあけたPharm。
おきあがり、Inの誕生日の夢を見ていたと話しはじめる。
Pharm(In)「父さんに見つかってしまったんだ。僕たちを引き離そうとしてた。」
意識は、完全に、InになっているPharm。
コンドに行った日のことを話しはじめようとするPharmの意識を戻そうと、必死に、Pharmと目を合わせようとするDean。
Dean「なにも起こったりしてない。ただ、悪い夢をみただけだ」
Pharm「・・・・・」
Dean「そうだ、なんでもない」
自分がPharmを見つけ出し、Inを家族に引き合わせることでは終わらないなにかがあるのか・・
Pharmを抱きしめるDean。
彼ならば、こんなふうに考えるんじゃないのかな、と思ったりします。
朝が来ました。
~Dean宅 キッチン~
朝ごはんの準備をしているPharmとDel。そして、にぎやかしのDon。
丁寧に盛り付けていくPharm。
つまみ食いを妹に咎められるちい兄ちゃん。
品質管理者として、おいしいか、まずいか、チェックしてると宣う兄にあきれ果てる妹。
そんなお茶目な兄妹のやりとりを、すべてを鷹揚に包み込むような、義理姉の朝日を浴びた笑顔の眩しいことよ。(笑)
でも、ご両親との朝食会を控え、一番緊張しているのは、誰よりもPharm自身で、そんなPharmの緊張に気づいてあげられるDel。
Del「大丈夫、うちの両親は、怖い人たちじゃないわ」
うん、と頷くPharm。
さぁ、決戦よ(笑) ← だから、怖い人たちじゃないってば!(Del)
~ダイニング~
既に、食卓についている、父・母、Don、Dean。
久しぶりにタイに戻ってきた母親とのたわいもない会話を楽しむDonをよそに、父親の様子をうかがっているDean。
そこへ、Delたちが朝食を運んでくる。
ママ「お客様に手伝わせるなんて、どういうこと?」
Pharm「大丈夫です。」
パパ「さぁ、あついうちにいただこう。話はあとだ」
Deanが話したそうな雰囲気を出してたことに気づいていたということです。
緊張の時間が継続したまま、先送り。。。
Pharmの手を握り、大丈夫だ、と落ち着かせるDean。
とはいえ、Pharmの緊張を心配するDel&Don。
さすが、雰囲気を変える末娘。
Del「パパ、今日のおかゆは、私が作ったのよ」
パパ「お前が料理をするなんて、いつから習ったんだ?」
Del「パパったら、何にも知らないのね。今では、たくさん作れるようになったのよ」
Don「ウソつき」
Del「P’Don!」
Donの腕をぴしゃり!
Don「だって、今朝、俺、見ちゃったもん。誰かさんがお前を手伝ってるのをね」
Del「一緒にお料理したんだもの。(私が作ったっていうのと)同じことでしょ」
ちらっと、Deanのほうを気にするパパ。
ふふ、と笑いながら、会話に参加するママ。
ママ「Delから、あなたがとってもお料理が上手だって聞いたわ。これ、とってもおいしいわ」
Pharm「それほどでもないです」
笑顔が、極度の緊張で、ひきつってます。
そういって、Deanの父親のほうを見ると、笑ってないし~~、ちらっとDeanを見たり、自分を見たり~~。
パパ「いいから、たべなさい」
視線だけ送られてもねぇ。。。
みんな、パパに注目してるじゃん。
交わらないけれど、視線の応酬が続く、パパとDean。
やだ~~、こんな朝ごはん!!
Pharmの目が緊張を訴えてます。
その後、しばらくして・・・
やっと、苦行のような朝ごはんが終わり、みんなの手が止まりました。
DonとDelが気をきかせて、器をもって立ち上がりかけたとき、「座っていなさい」と声をかけるパパ。
すごすごと、再び、座るDon&Del。
パパがDeanに、なにか言いたいことがあるなら、家族全員の前で話をしなさい、と口火を切りました。
ちらりと、ママのほうを見るDean。
微かに、頷いてみせるママ。
不安が極致に達しているPharmを見て、安心させるように、自ら頷いてみせるDean。
その顔はとても穏やかです。
心は決まりました。
さきほどから握った手はそのままです。
Dean「母さんがすでに伝えたと思うけど、この人はPharm。俺の愛する人です。」
何も語らず、視線だけを、DeanからPharmに移すパパ。
皆が固唾をのんで見守る中、「よく考えたのか?」と訊ねるパパ。
Dean「よく考えたよ、父さん」
今度は、Pharmに訊ねるパパ。
パパ「君のご両親はなんと言ってるのかな?」
Pharm「私の父はすでに亡くなっています。母は私たちの関係を知っていて、了承してくれています」
パパ「・・・・お前たち二人は、これから、多くの障害に直面するだろう。それはわかっているね? 二人で乗り越えていけると確信できるのか?」
Dean・Pharm「「はい」」
真摯に答える二人の声がそろいました。
無言になると、鳥のさえずりが、響き渡るの。
言うだけのことはきちんと言えたという想いと、まだ、不安が入り混じるPharmに、微笑んでみせるDean。
そんなふうに顔を見合わせている二人をじっと見ているパパ。
パパ「・・・・・・」
見かねたママが、「あなた・・・」と声をかけると、「この子が、人に対して、こんなに優しくできるなんて、思ってもみなかったんだよ」と言い出すパパ。
おもったより、お茶目な一面もありそうです。
まったく、あなたったら・・と、苦笑しながら、腕を押すママ。
パパ「今後、この件で泣きついてくるなよ」
ふっと口元に笑みを浮かべた父親を見て、同じように、笑みを見せるDean。
晴れて、認められました。
パパ「お前たち、なにをみてるんだ!」
呑気に水を飲んでたDonに、飛び火しました。
パパのうっすらとした微笑みは、おそらく最上級の笑みなんでしょう。
それを知るママも同じように微笑んでます。
昨晩の、ママとの話を思い返すパパ。
~回想~
ママが言っていたとおり、遅くになって帰宅したらしいパパ。
ママ「私たちの息子が恋人を連れてきて、今晩、泊まっているのよ」
パパ「恋人? 泊ってるだと? なんで、そんなことをゆるしたんだ?」
ママ「そんな大したことでもないでしょ。あなたは、自分の息子を信じなきゃ・・・」
パパ「うちの息子のことはどうでもいい。相手の娘さんのことだ。」
一瞬だけ、動きをとめるママ
パパ「こんなことが誰かに知られたりしたら、その娘さんのためにならないだろう」
飲み物をパパに置いたママ。
さて、ここからが正念場です。
ママ「恋人は・・男の子なの。」
パパ「・・・・・」
固まったまま、微動だにしないパパ。
ママ「二人のこと、反対したりしないわよね?」
しばらく、逡巡していたパパが口を開く。
パパ「なぜ、この私が、自分の息子にそんなことができる? 昔、我々も両親に反対されただろう」
ママ「当時、私たちは、なんの準備もできていなかったわ。私は、まだ、高校を卒業さえしてなかったもの。ねぇ、昨日、うちの母があなたに電話したそうね。なんのことだったの?」
Ahnさんは、婿に、Deanとよく話をし、歩み寄りなさい、と先に連絡を入れていたようです。
さすが。(笑)
Dean先輩ぬかりなし。
似たもの父子だから、と笑い出すママ。
パパ「君だって、私がこんな人間だと知ってるじゃないか」
パパの手を握るママ。
この二人も、その昔、自分たちの愛だけを信じて、新しく芽生えた命を守りながら、手に手を取って、生きてきたんだよね。
そんな人だからこそ、DeanがPharmに見せた優しい微笑みにちゃんと気づけたんだと思います。
おそらく、それには、学校を卒業したり、生活の基盤を作ることに専念することが条件だったのか、赤ちゃんだったDeanは、パパの実家で面倒をみることになり、Deanが2歳の時に、ようやく迎えにいけたのに、肝心のDeanは、「お祖母ちゃんといる」と言い張り・・・、結局、暮らし始めたのは、祖母が亡くなってから。。という今までドラマで語られてきた経緯と合致しましたね。
ママ「いい親になるためには、まだまだ、学ぶべきことが多いわね。努力し続けなければならないのね。」
パパの微笑みが、同意の証です。
そんな会話があったということですね。
~キッチン~
Pharmお得意のデザートタイムです。
今回、お菓子の説明、ないんです。
このきれいなピンクの粒は・・・もしかして、「タップティム・グロープ」??
ちゃんとした発音、わかんないけど・・(笑)
Del「じゃ、私、あっちにもっていくわね」
Pharm「うん」
Del「あ、そうだ、言い忘れてた。二人とも、おめでとう」
Delがいなくなったあと、キッチンには、PharmとDeanが残りました。
Pharm「P’のお父さん、可愛い人ですね」
あれのどこが可愛い?と眉を顰めるDean。
Pharm「P’Deanにそっくりなところが可愛いんですよ」
味見のために差し出したスプーンを持つPharmの手に、自分の手を重ねるDean。
パパ~、今、キッチンにきたら、いいものが見れますよ。
百聞は一見にしかずです。(笑)
お菓子の甘さが、お菓子のせいなのか、Pharmのせいなのかわからない、とか、とち狂ったことを言ってます。
ほっと安心したのは、Pharmだけじゃなく、Deanも、かなりテンション上がってます。(笑)
恥ずかしそうに、顔を赤らめるPharm。
来週、いとこが迎えにきて、おじさんと会うことになった、と報告するPharm。
Pharm「もしかしたら、お祖父さんにも会えるチャンスかもしれません」
Dean「それなら・・一緒について行ってほしいか?」
Pharm「・・・・大丈夫です」
Dean「次の金曜日は祝日だ。泊まりにいってもいいか?」
Pharm「はい・・・」
Pharmの手を取るDean。
Dean「次は、ただ、泊まるだけじゃないからな」
Pharm「・・・・はぁ?」
目が白黒泳ぎます。
Dean「心の準備に、1週間くれてやる。」
首筋に、キスするDean。
Pharm「何するんですか? リビングにはご両親もいらっしゃるのに・・・」
Dean「ずいぶん、待ったからな。もう、これ以上、待つつもりはない。・・じゃ、俺は先に、向こうにいってるよ」
またも、キスの奇襲をかけて、Dean退場。
いろいろなことが、一度に押し寄せ、収集がつかなくなってるPharm。
困ったような笑顔を浮かべながら、夢中でデザートを流し込んでます。(笑)
ふ~~、一気に、緊張がほどけた14話ラスト、引き続き、サイドストーリーです。
【Side Story】
提供は、日産ですよ。
なんか、日本人としては、変な感じですけどね(笑)
Pharm「あ・・P’Deanの車はどこですか?」
ずいぶん、わざとらしいタイミングで聞きますね?
Dean「これだ」
でしょうね。
周囲に、これ一台しかないですもん。(笑)
Pharm「これ、P’Deanの車なんですか?」
Dean「ああ。新しい車が欲しかったんだ。車体の色も変えることにした」
Pharm「どうして、赤を選んだんですか?」
Dean「いいな、と思ってさ。どう、気に入った?」
コクコクコク、と頷きながら、「はい」と答えるPharm。
Dean「赤い車を運転したからと言って、そんなに凶暴な運転はしない」
理由が分かったらしいPharm。 ← タイで、赤い車ってなにかあるの?
Pharm「P’Deanったら・・・もうそれ以上、話しませんよ」
呆れたように笑うPharm。
二人で新車に乗り込み、走り出す。
※ 車自体に問題があったり、事故を連想させるようなことは、スポンサー的にNGだと思うので、例のごとく、“あぶねぇな(アルメーラ)”なみのダジャレじゃないかとは思うんですけど(笑)
★【#14-1】の雑感 ★
さすがに、Alinがこんなに大人になっても、魔法の呪文を習慣のように唱えてしまうのを聞いたら、泣いちゃう。
そして、なんと言っても、Flukeくんの泣きの演技!! 今までも、書こう、書こうと思っていたんですけど、なかなか機会がなくて・・・今回だけじゃなくて、涙ぐむところ、ポロリと一粒だけ流れるところ、ぶわ~っとあふれ出すところ、号泣するところ、など、いろんなパターンに対応したスイッチでもあるのかって思えるくらい、自由自在。
プロフェッショナルを堪能させていただいてます。
とりあえず、ここからはラストにむけて、過去と現在がリンクしているメインカップルの話が話題の中心になります。
過去の二人の前に立ちはだかっていた、「親の反対」という大きな障壁については、双方、クリアすることができました。
たしかに、これは、ふたつのカップルの対比としては、とても大きい事柄の一つではありますよね。
ただ、KornとInは、時代を経て、同性愛に対する認識が変わってきた現在パートに生を受けていたら、うまくいっていたのか?
単純にみると、そういう疑問も思い浮かんできますが、問われているのは、そういうことではないような気がします。