個人的には、『LBC』と、どこがどう違うのか、どうしても気になってしまうけれど、お話は確実に、別のレールの上を走り始めている、とヒシヒシ感じます。

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.04 】 (1/4)

 

『AChanceToLove(LBC2)』

【Ep.04】 (2/4)


いったん、お話、変わります。。。

KlaNo、直接対面編です。。

 

~Techno&Technicの自宅~

リビングのソファに座っているNicとKengKla。

 

その時、電話をしながら、Noちゃんが入ってくる。

はじかれたように、体を起こすKla。

No「ああ、Type、もうそこにいるのか?ちょっと待ってろって。今、行くよ。よせよ。いいから、待ってろ。あ~あ~あ~」

Noが電話を切るのを待っていたKlaが、そわそわし始める。

コップに水を注ぎ、ゴクゴクと飲みながら、振り向くNo。

ふと視線を感じ、目を開け、そこに座っているKlaに気づき、固まる。

No「そこで・・・なにしてる?」

嬉しそうに立ち上がり、Noのそばに歩み寄るKla。

無茶苦茶、笑顔なのよ。。。

Nic「おいおい、Kengの奴、もう2時間も兄さんのこと待ってたんだぞ」

NoがKlaの電話、シカトしてるからね。

すぐに、あ、悪いことしたな・・・って表情に出ちゃう、うっかりさんなNoちゃんです。

 

Kla「P'No。僕と話をしてもらえませんか・・・あの晩の・・・」

このシーンのKlaは、どこをとっても、本当に美しいの。。。

 

すぐさま、Klaの口をふさぐNo。

No「黙れよ! Nicがここにいるのに・・!!」

口を押えられたまま、ちらりと、隣のNicを見るKla。

しかたない・・・と、兄の肩をぽんと手でおさえるNic。

Nic「あのさ・・・・P’No。実際のところ、俺、全部知ってんだ。」

No「はぁ?」

今度は、どういうことだ?と、Klaのほうを見るNo。

Nic「嘘じゃないよ。でも、俺は、この件に関しては、一切干渉したくないんだ。二人でよく話せよ・・」

兄の肩を、同情半分、諦観の境地でポンポンしながら、その場を離れるNic。

 

弟が知っているという驚愕の事実に、固まりきっているNo。

Noの手を取るKla。

Kla「P'No・・・。あなたに許してもらうには、どうしたらいいですか?」

Noちゃん、それどころじゃなく、握られた手を見たり、Klaを見たり、かなり、てんぱってます。

No「あ・・・俺は別に、君のことを怒ってないよ」

Kla「だったら、どうして、僕を避けるんですか?」

Klaに真剣な眼差しを向けられ、動揺するNo。

No「避けたりなんか・・・してない」

Kla「P'No。許してもらえるなら、僕、なんでもします。僕は、本当にあなたが好きなんです・・・」

それを聞き、さっと手を引っ込めてしまうNo。

ショックを受けるKla。

No「また、あとで話さないか?Typeが俺を待ってるんだ。。もう行かないと・・・」

半ば、逃げ出すように、家を出ていくNo。

Kla「P'No!!」

 

実は、リビングの隅のほうにいたNicが、Klaに近寄ってくる。

Nic「兄貴の奴・・・逃げるのだけは得意だからな。また、お前を避けたな」

Kla「うん・・・(でも)今回は、俺が悪かったんだ・・・」

さんざん、悪魔だとかなんだとか言ってましたが、大前提として、Klaは、Noのことが本気で好きなんです。。。

Noの反応は、Klaにとっても、予想外だったのね。

Nic「おい・・・過ちを犯したのはお前だけじゃないよ。俺だって、兄貴を無料のプレゼントみたいに、売ったんだからな」

Technoの気持ちを考え、なんともやるせない想いのKlaとNo。

こんな状況ですが、Noの前では、服装もちゃんとするKlaの気遣いを思って、泣いてます。。。

 

さて、一方・・・。

玄関から、慌てて飛び出て来たNo、玄関のドアにもたれて、気持ちを落ち着ける。。

そう、私たちはすでに知っている。

Noが、Klaに対して、かなり、いい感じになっていることを・・・。(笑)

 

No「くっそ! なんで、Klaは、あんなにイケメンなんだよ。。。あ~、俺のだめ心臓、落ち着け!心臓麻痺を起こしそうだ。」

彼の戸惑いの本質は、Klaたちが考えてるものとは、かなり異なってます(笑)

 

No「もうちょっとだけ、俺に時間をくれないか・・・Kla。俺、今まで一度だって、男と付き合うなんて思ったこともなかったんだ。」

胸を押さえながら、家の中にいるKlaに伝えるように、振り返るNo。

 

いつも、笑っちゃってごめんね。Noちゃん。。

うん、時間が必要だってことだよね。。。

 

この二人は、あまり心配がいらない感じなので、安心して、(楽しんで)見てられます。。。

 

~AeとPondの部屋~

さて、こちらは・・・・。

ベッドに横になり、ブレスレットをじっと見ているAe。

少しだけ、表情が穏やかになっているような気がしないでもないです。。。


ひとりね。

すでに、Pondは大学に出かけてるのかな?

でも、鳥の鳴き声が聞こえてて、朝っぽい雰囲気なんだけど?

 

窓のほうに目をむけるAe。

 

突然、ドアが開き、Maiが入ってくる。

Mai「ちび、起きろ!」

Ae「なんだよ、お前!」

Mai「寝てる時間じゃねえぞ。ほら、もうかなり遅いんだぞ」

有無を言わさず、Aeをベッドからたたき起こすと、来ているTシャツを脱がせにかかるMai。

Mai「たいてい、お前、5時に起きてるんだろ。起きろよ!」

その時、シャワーを終えて、バスルームから出て来たPond。

Maiに裸にされてるAeを見て、「うわ~~~」と大勘違い!

「お、俺、何も知らない・・・。何も見てないぞ。」と目をそらすぽんちゃん。


Pondのうろたえぶりに、顔を見合わせるMaiとAe。

Pond「かぁ~、ついに俺の二人の親友は出来ちまったのか?」

Pondの言わんとしていることに気づいたMaiとAe。

Pond「ちび。お前、おかしくなったのか?そりゃ、お前が彼氏が欲しいってのは理解できるよ。でも、俺にはとても受け入れがたいよ、Maiがお前の嫁だなんて~~~」

AeとMai、二人そろって、アイコンタクトしてから、Pondにむけて、着ていたTシャツを投げつける。。(笑)

Pond「なにすんだよ!」

Ae「お前、狂ったのか?」

Maiも頷いている。

Pond「ああ~、もう、お前には新しい相棒がいるってことか。。(俺みたいな)古い友人のことなんて、とっくに忘れたってわけか」

Ae「お前、いい加減にしろ!」

ははは、Pondも大丈夫そうで良かったよ~~~(笑)

 

~大学~

ユニフォームに着替えさせられたAeが、Maiに引っ張られて、登校してくる。。

Ae「俺をどこに連れていく気だ?」

・・・って、建物は違えど、あなたの大学に変わりないですけど(笑)


Mai「いいから、ついてこい」

Pondも一緒です。

Mai「お前にとって最適なことをする場所に連れてってやるよ」

不安そうなAe。

後ろから、同じく何も知らないニヤニヤ笑いながらついていくPond。

Pond「そんな、不安そうな犬みたいな顔、やめろよ」


Mai「よし、これだ」

掲示板のコーナーの前に立つMai。

Mai「お前、これに参加しろ」

命令?!

Pond「なんだ、これ? ボランティアキャンプ?」

Mai「ああ。悲嘆にくれてなんかいないで、お前は、もっと有効なことをすべきだよ。彼氏のことを考えてるお前の時間を、お前の得意なことをするために使えよ!これに登録しろ。考え込んでるより、ずっとましだ」

Aeに笑顔を向けるPondと、募集の貼り紙をじっと見つめるAe。

 

~大学構内~

ベンチに座り、さきほどのボランティアキャンプの登録用紙を手にして、じっと考え込んでいるAe。

近づいてきて、その隣に座るPond。

用紙を見て、思わず、笑い出す。

Pond「Maiって変なやつだよな。授業を受けさせるためじゃなく、このキャンプについて教えるなんてな。でもお前が楽しめそうな感じはするよ。前に、機会があったらやってみたいって言ってたじゃん。」

じっと考え込んでいるAe。

Pond「おい、Ae・・。Ae!!お前、聞いてんのか?」

ポケットから携帯を取り出すAe。

Ae「俺の写真撮ってくれ」

Pond「はぁ?いつから、写真なんか撮るのが好きになったんだ?」

Ae「いいから、撮れよ」

Pond「1、2・・・おい、笑うなり、ポーズをとるなり、なんかしないのか?」

一応、撮影はしたPond。

画面を確認するAe。

Ae「これで十分だよ」

Pond「なにするつもりなのか、俺に話せよ」

たぶん、このボランティアキャンプ申し込みのための写真でしょ。。

Ae「お前、俺が自分の生き方を変えるのが苦手だって言ったよな。俺、それをやってみようと思うんだ。なにもしないよりはましだと思う」

Pond「Ae・・・」

言葉とは裏腹に、Aeが無理をしているように見えるPond。

Ae「大丈夫だよ、ありがとうな・・・」

そう言うと、Pondのことを一顧だにせず、立ち去っていくAe。

Pond「本気かよ。あいつ、全然、大丈夫じゃねぇじゃん」

心配そうに見つめるPond。

 

★【Ep 04】2/4 雑感★

Maiのサジェスチョンによって、一見、外に目をむけるようになったかのようなAe。

Pondから見れば、それが、Aeの自発的な意欲でもなんでもないっていうのが心配なのよね。

おちゃらけてても、実は、繊細で人の気持ちや行動が読めることには定評のあるぽんちゃんですから。。

 

ここ、見方が分かれるかもしれないけれど、私は・・・すぐさま、みんなの手前、取り繕うように、元気に振る舞う人の気持ちもわかるし、Aeのように、なかなか切り替えられない人がいるのも理解できるし・・・それでも、心の奥底で、あがいて、もがいている姿に、心が痛いです。。。

 

KlaNoについては、心配しないと言いましたが、注目はしてます。

かなり激し目に(笑)

だって、Klaのあんな心細そうな顔、はじめて見たよ。

そりゃ、別に、Noをただ、狩る(手に入れる)のが目的じゃなくて、自分のことを好きになって欲しい一心です。

好きな人に、あんな顔をさせたかったわけじゃないんだもん。

Noが面食いでよかったね(笑)

既に惹かれてるようですよ。

そういう問題?

違うって!(笑)

でも、Noって、ちょっとそういう容姿コンプレックスを持ってたりするから、それも含めて、気持ちが追いついていってないっていうのもあるよね。

 

とにかく、P'Noには、幸せになってほしいのです!

いつまでも、Type、Typeって、くっついてるわけにはいかないじゃん。。。

あ~~、今回は、すでに、Typeですらも「台詞で語られる存在」になっちゃったみたいだから、ちょっと寂しいけどね。

 

★【Ep 04】3/4に続く★