Tharnの人間の器が、見えてきますね。
以下の内容は、成人を対象としています。
暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
全体で、4分割払いしてます。
未読の方は
『TharnType the series』
【Ep04】(2/4)
~隣室のKhluiとSEOの部屋~
壁に耳を押し付けているKhlui。
ふたりのプライベートは、『神風』が結界を張って、守っているんだな。(笑)
Seo「いつになったら、あいつらの恋愛事情に鼻を突っ込むのをやめるんだよ」
Khluiの情けない姿に、イライラしているSeo。
Khlui「だから・・・俺は心配してるんだって。たった今、彼らのケンカの声を聞いたような気がする。でも、急に静かになった・・・。なぁ、Seo、俺、Typeのことが心配なんだよ。あんなとんでもないゴシップが、大学じゅうにまき散らされて、街中の噂になってる。」
Seo「それで、お前はどう考えてるんだ?Typeに賛成なのか?」
Khlui「わかんないよ。」
まだ、壁に耳を押し付けようとしてる(笑)
Khlui「でもさ、俺は、同性愛に対しては反対しないよ。それに、俺、Typeもそんな考えの奴じゃないって信じてるんだ。確かにあいつは口も悪いし、偏屈なところもある。でも、あいつにはあいつの理由があるはずだ。」
頷くSeoくん。
Khlui「俺、あいつらの部屋に行って、直接聞いてこようかな?」
溜息をつくSeoくん。
Seo「隣人の心配をする前に、まずは、自分のことを心配したら、どうなんだよ!今期、お前、いくつ“F”を取るつもりだ?」
Khlui「よせよ・・・。勉強はそんなに重要か?でも、盗み聞きは・・・、いや、俺が言いたいのは、新入生の面倒をみるほうが重要だってことだ」
まだまだ、壁から離れようとしないKhlui。
Seo「さ、もういいだろ。勉強の時間だぞ」
テキストをKhluiのベッドにポンと投げるSeoくん。
ほら、やっぱり、Seoくんが一番、まともだって言ったでしょ。(笑)
Seo「それからな、いつまでも、あいつらのこと、気にするの、やめろって。」
テキストとSeoくんを見比べても、まだ、壁から離れないKhlui。
Seo「(小声で)お前がいくら自分のことを気にしなくても、俺が気になるんだよ」
きゃ~~~~~!
やっぱりそうなのよね♪
そうだったのよね♪
ちゃんと、タイ語で言ったよ。。。韓国語じゃなくて・・・。
Khlui「なんだって?」 ← 大抵、こういうKhluiみたいなタイプは、大事なことを聞き逃す(笑)
Seo「(韓国語で)언제까지 이런 거야?(いつまで、こんなふうにしてるつもりだよ!)」
合ってるかな、これで(笑)
Khlui「静かにしろって!」
むかついて、無言で立ち去るSeoくんをちらっと気にするも、壁の向こうが気になるKhlui。
この2人も、そろそろ、なんとかしてやって。。。
~大学構内~
あら~~~、携帯を片手に、ベンチで座るお姉さまのもとに、子分が駆け寄ってきました。
LS(リトルシスター)「これ、見てくださいよ~~。お姉さまのせいで、物事は制御不能に陥ってきましたよ~~」
BS(ビッグシスター)「あら、どうして、全部が全部、私のせいになるのよ。あんただって、これやることに、相当、熱心だったじゃない!あんたがやらせたのに、今になって私を責めるってわけ?」
LS「お姉さま、正直、私たちの失態じゃなければ、一体、誰の失態だって言うんですか?」
BS「そりゃ、あの男のせいでしょ。もし、彼が私たちを侮辱しなかったら、私だって、ここまでやらなかったわよ」
こういう会話をするってこと自体、ちょっとは後ろめたいんじゃん。。
BS「ほら、見てよ」
そこへ、教授から電話が入り、大学の掲示板に書き込んだ人間(おおごとにした奴ら)に恨み言を言う二人。
この二人、人は悪くないんだと思う。
~教授室~
先に出て来たType。
追いかけるようにして出て来たお姉さまたち。。
LS「どうする気ですか、お姉さま?今週までに、これを解決しないと、もっと事態は面倒になりますよ」
BS「ちょっと!」
Typeを呼び止めるお姉さま。
BS「あんた、謝る気はないの?」
Type「あなたがたはどうなんですか?俺に謝罪するつもりさえないんですか?」
BS「どうして、私たちが謝らなければならないのよ」
Type「もし、あんたたちが俺の写真を掲載しなければ、懲戒にならずに済んだのに・・・。それに、俺は、警察を呼んであんたたちを逮捕させることも出来たんだぞ。あんたたちは、俺がそう考える前で、本当にラッキーだったよな。」
BS「なんて、生意気な!」
LS「お姉さま、止めましょうよ。もう揉め事は十分です。私、もうこれで終わりにしたいです」
二人が、揉め始めたのを機に、立ち去ろうとするTypeが・・・足を止める。
Tharnがやってくる。
Type「Tharn、お前がなんの用だ?」
それには答えず、後ろの二人組に声をかけるTharn。
Tharn「先輩、すみません。お二人にお話したいことがあるんです」
何事かしら?と、Tharnの方をみるお姉さまたち。
Tharn「Type、お前は、先に戻っててくれないか。あの人たちと少し話があるんだ・・・」
そのまま、二人のほうに進んでいくTharn。
背を向けたまま、「お前まで、あいつらの味方なんだな・・・」と呟き、その場を離れていくTypeの表情が、寂しそうで辛そうで。。。
~TharnTypeの部屋~
携帯を見ていたType。
Type「??」
立ち上がり、Tharnに近づくType。
Type「お前、あいつらに何を言ったんだよ?」
Tharn「俺が何を言ったかって?」
ぐっと、携帯の画面を見せるType。
Type「Technoがこれを俺に送ってきたぞ。俺には信じられない。あいつら、俺を殺人者みたいに非難してたのに、なんで、突然、謝罪してくるんだよ。また、なにか企んでるのか?」
掲載された謝罪文を読みながら、「へぇ、本当にやったんだな・・」と呟くThran。
関係ないけど、この、Tharnの親指リングしてる感じ、割と好きよ。
Type「なんだよ?お前、あのオカマたちに、何言ったんだよ?」
Tharn「おい、言葉に気をつけろよ、Type。もう、十分、大変な思いをしたばっかりだろ?」
Tharnの忠告は聞き流し、逆にシャツを掴むType。
Type「おいTharn。あいつらに何を言ったんだよ?お前、俺の過去をあいつらに話したんじゃないだろうな? そのせいで、あいつら、俺に謝る気になったのか?」
ムキになってたのは、それが気になったの?
Tharn「俺、言ったよな。言葉に気をつけろって。俺のことなら侮辱してもいい。俺は気にしない。だが、みんながお前の侮辱に耐えられるわけじゃないんだ。もし、お前がもっと落ち着いていたら、こんなことは起きてなかったはずだ。彼らがこれで終わらせることに同意しただけでも十分だ。彼らは、お前の名前も削除した。あ・・それから心配するな。俺は、お前の過去について彼らに話してない。」
「それじゃ、お前はあいつらと何について話をしたんだよ!」
引き下がらないTypeに、仕方なく折れるTharn。
Tharn「俺は・・・彼らに話したんだ」
Type「だから、何を?」
Tharn「お前のことが好きだって・・・」
驚いて・・・固まるType。
~回想~
先輩二人組に近づいて行ったTharn。
BS「私たちに話したいことって、なにかしら?」
Tharn「私の話をどうか、聞いてください」
一瞬、ためるTharn。
Tharnにとっても、これを口にすることは、勇気がいることだし、ある種の大きな賭けなのよね。
Tharn「僕はゲイです。」
BS「ん~、ちょっと、そんな気はしてたわ。でも、それと彼とどんな関係があるの?(私たちみたいな)女々しいゲイは嫌いで、(あなたみたいな)たくましいゲイなら好きとか?」
首を振るTharn。
Tharn「違います。Typeは、全てのタイプのゲイを嫌ってます。それなのに、僕のようなゲイが、彼のように同性愛者を嫌う男と生活を共にしなければならないんです。」
LS「あらまぁ、どうやって、彼と一緒に住むことができるの?あなたたち二人、ケンカしないの?」
Tharn「僕たちは、ほとんど、お互いの頭を引き裂かんばかりでしたよ。
でも、もし、あなたたちが彼を理解しようとしたら、あいつがどんなにいい奴なのか、わかるはずです。偏見だらけで、時にはバカなところもありますけど・・・。でも、あなた方は本気で彼を知ろうとすれば、あいつがいい奴だって気づきますよ。」
なんとなく、Tharnの言うことに耳を傾け始めたお姉さまたち。
Tharn「でも、先輩たちに話したかったのは、彼に共感してほしかったからじゃないんです。本当の理由は・・・僕は彼が好きなんです。」
LS「え~~、なんてこと。あなた、あんなのが好きなの?」
Tharn「はい、先輩」
お姉さまは、目を丸くしてる(笑)
Tharn「それから・・・僕が、あいつに迫ったことも認めます」
BS「あらあらあら・・・なんて、スキャンダラスなの! まるで、BL小説みたいな響きじゃないの」
感激しはじめる二人。
Tharn「僕のせいで、ゲイが嫌いになったのかもしれません。僕のことが好きじゃないのはわかってました。それなのに、まだ、あいつにアプローチを続けてました。自分の気持ちを我慢できなかったからです。」
なんとなく、この人たちにも、Tharnが言わんとしている流れがわかってきたのかな。。。
Tharn「でも、彼の反応は、これほど暴力的ではありませんでした。でも、僕のせいだと思います。あの日、あなたたちは彼に触れたんじゃないんですか?」
LS「ええ、ちょっとだけ、触ったわよ。でも、彼があんなに怒るなんて思わなかったわ、だって、Technoの友達だったし・・・だから、彼もそんなに気にしないと思ったの。」
Tharn「もし、先輩たちが僕と同じようなやり方で、あいつに触れなかったら、彼も先輩たちを侮辱しなかったと思います。なので、もし、あなた方が誰かを責めたいのであれば、それは彼ではなく、僕にすべきなんです」
BS「でも・・・私たちを侮辱したのは・・・あなたじゃなくて、彼なのよ。なぜ、彼をかばうの?」
Tharn「でも、もし、彼の侮辱が実際には僕のせいだったとしたら、彼は何も悪くないですよね? 僕に同意してくださいますか?
人って、嫌っている誰かや何かに近寄ってほしくないものですよね。でも、あなたは、Typeに触った。そして、写真を撮ろうとして、彼を悩ませた。もし、彼が怒ったとして、彼の何がいけなかったんですか? それに、あなた方は、彼に訊ねなかった・・・なぜ、彼が同性愛者を憎み、恐れるのかを・・・。もし、あなたの写真がオンライン上に掲載されて、本当のことを知らない人々があなた方を批判したら、どう感じますか?」
BS「私たちのせいだって言ってるの?」
ちょっと、すね始めるお姉様。
Tharn「僕は、誰も責めたりしません。おそらく、先輩たちも、物事がここまでの騒ぎになるなんて、考えてなかったはずです。」
図星です。
Tharn「そして、Typeの代わりに謝ります。これは、彼のせいじゃなくて、全部、僕のせいだから。どうかお願いです。」
慌てて、Tharnのお詫びをやめさせる二人組。
Tharn「そして、これは本当のお願いです。Typeは、もう十分、苦しみました。僕は、自分の好きな相手が苦しんでいるのを、もう見ていられません。お願いです。どうか、お願いします」
その様子を見て、「もうこれで終わりにしましょう」と、お姉さまを説得するLS。
BS「わかったわ、これで終わりにするわよ」
・・・・という経緯がございました。。
Tharn「お前、俺の言ったことを信じてないようだな」
いえいえ、本心では、自分のためにそこまでしてくれたのか・・・・っていう顔ですよ。
Type「こんなバカげた話のあとで、俺がお前を信じるなんて、期待してるのか?
お前はただ、あいつらに、俺のことが好きで、俺にベタベタ迫ってるって言っただけじゃないか・・・。そしたら、あいつらがお前を信じた。そういうことなのか?」
うん、と頷くTharn。
Tharnって、時々、“Wify”以上に、ものすごく、しぐさや表情が可愛いんだよね。。。
なんてことを・・・と、頭を抱えるType。
Type「それで、俺の状況を助けたとでも?」
Tharn「(今度は)お前に聞く番だな。なんで、お前、警察に通報しなかったんだ? おまえみたいにちょっとしたことにも我慢できない奴が、あいつらに仕返ししようと思わなかったのか?」
しばらく、答えないType。
Type「・・・・それは、あの時、親父が告訴したせいだ。そして、メディアが嗅ぎつけてきた。お前は知らなかったかもしれないが、俺は、一面に取り上げられたんだ。あいつら(メディア)が、俺をなんて呼んだと思う? “Tと知られる少年”だってさ。 大騒ぎだったよ。突然、みんながそんなトラウマを抱えた少年の元に押し寄せたんだ。」
Typeの話に、真剣に聞き入るTharn。
Typeの身に起こった事件の内容については聞いたものの、結局、それだけでは、全てをわかったわけではないんだ、って痛感しているんだろうね。
Type「そんな小さな一面に載った記事のせいで・・・。その記事のせいで、近所の人は、俺に起きた出来事をみんな知ることになった。何か月も、自分の家に戻れなかったよ。他人に聞かれるのが嫌だったからだ・・・“元気?” “なんて、可愛そうな子なの・・・” “ああ、災難だったでしょう”
可愛そうな子ってなんだよ!あいつらの子供が俺と同じように苦しんだのなら、絶対に、俺の事件に干渉してきたりするはずがないんだ。
メディアに追いかけまわされたあの恐ろしい経験を、俺はよく知ってるんだ。今回だっておんなじさ。告発すれば、満足できたかもしれない。あいつらの愚かさに苦しんでる姿を見に行くことも出来たさ。でも、それでどうなる?俺は混乱の中に引きずり込まれるだけさ。そんなのもうたくさんだ。すでに、狂いそうだからな」
頭をかきむしるType。
Type「なんで、俺の人生は、あんな奴らを中心に回ってるんだよ」
じっと、Typeの話を聞いていたTharn。
Tharn「Type。お前に言っておかななきゃならないことがある。」
あらためて、そう言われて、内心、ビビるType。
Tharn「お前のことが好きだと彼らに言った時・・・」
Type「な、なんだよ?」
Tharn「本気だった。お前も、ちゃんと聞いたよな。俺は、お前が好きなんだ・・・」
Type「・・・・・・」
どストレートに言われて、ドギマギしてしまうType。
それだけ言うと、ベッドにもたれ、音楽を聴き始めるTharnと、自分もベッドに寝ころび、背を向けるType。
ふふふ、顔を見せられないのは、なんでかな(笑)
★【Ep 04】(2/4) 雑感★
うん、やっぱり、Thranがやってくれたね。
その前に、Tharnのことだから、Typeの秘密を聞いて、自分がいかに、ハラスメントに近いことをやっちまってたのか、と、心乱れたことでしょう。
この人は、自分の信念を誠実に伝えられる人だな~って思いました。
低めの落ち着いた声のトーンもいいんだよね。。。
話術に長けているとか、感情を操作するのが上手とか、そういうテクニックの問題ではなくて、自分以外の人に、Typeの良さをわかってほしいという一念っていうのが、たまりません。。
Mewくんの演技や監督の演出が素晴らしいのか、作家さんの意図したTharnという人物造形が素晴らしいのか、それらの相乗効果なのか、まぁ、ひっくるめて、Tharnという役に、ただのエロ学生だけじゃない、なにか深みのようなものが出たように思います。。。(笑)
それに比べると、まだまだ、おこちゃまなTypeは、自分を中心に、対相手だったり、対物事という構図で考えてしまうのね。。
それなりに、洞察力もあるので、実際は、こんなに不器用な道を進まなくてもすむはずなのに・・・。
そういうところが、今後も含め、ちょっとだけ、可愛くもあり、心配なところでもあります。
ま、このドラマ自体、『Typeの成長物語』的な要素も、たぶんにあると思うので、今の段階では、これでOKなのかもしれません。
しかし、私は、Seo先輩から目が離せません。
もっと登場させて!(笑)
あと、もっとK-POP踊らせて!(笑)