おそらく、このEp04のPart1は、このTharnTypeの二人にとって、とても大事な回です。。。

(そりゃ、みんな大事だけどね)

 

以下の内容は、成人を対象としています。

暴力的な描写、性行為、暴力的な言葉が含まれている可能性があります。
視聴者(および読者)の裁量をお勧めします。

 

本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『TharnType the series』

【Ep04】(1/4)

前回のおさらい

具合の悪い自分の看病をしてくれたTharnに、つたないながらも、感謝の気持ちを表そうとして・・・結局、憎まれ口をたたいてしまうType。

それでも、Typeの気持ちをちゃんと汲み取ったTharnは上機嫌。

夜中、悪夢を見るTypeが心配で、髪を撫でながら、眉間のシワにマッサージすると、穏やかな表情を浮かべるType。

目覚めたときに、夢だったのか、半信半疑のTypeに、からかいの手を緩めないTharn。

恒例の朝ケンカを、隣室のP'Khluiにとがめられ、仕方なく、謝罪する羽目になったType。

その後も、直接、Typeとやり取りするのではなく、Technoと連絡を取りあい、Typeに夕飯を買って帰るように指示するTharn。

すでに、Tharnの手のひらの上で転がされ始めたType、今夜こそ、Tharnが寝ている自分になにをしているのか、探ろうと寝たふりをする。

優しく髪を撫でられ、甘い言葉をささやかれ、そっとコメカミにキスまでされて、大混乱。。。

どんどん、Tharnのことが気になって気になって仕方がなくなり、ついに、お楽しみタイムも不発に終わる。さらに、試験がおわり、<開放的な気分になったからかどうかはわかりませんが(笑)>、なかば強引に、途中から抵抗できずに、バスルームで、Tharnに気持ちいいことされちゃうType。

 

兄のお迎えが遅れ、人の視線に耐え切れず、校内のひと気のないところにいたTarの姿を目にするTechnicとKla。相変わらず、TechnoラブをTechnicに訴え、交換条件で、P'Noのイケない秘密写真を手に入れるKla。学校内を必死で探し回るTumの姿を見て、気になる様子を見せる。

すでに家に戻っていたTarに、どれだけ心配したかわかってるのか、と叱責するTum。兄の負担になりたくないTar。部屋の中に戻るときに、黒く塗りつぶされたキャンパスがちらりと見える。

 

サッカーの練習終わりに、“TT ハンザムガイズ”というサイトの運営者から、写真を撮りたいと依頼されるType。身体を触られた嫌悪感から、Typeに突きはなされた担当者(ゲイ)が激高。Technoが必死にとりなしても、すぐさま、事の顛末がアップされ、ゲイを認めない主張の持ち主として、皆から視線を浴びることになるType.

ついに、大学のサイトに掲載されるなど、ことはどんどん大きくなっていき・・・。

 

~TharnとTypeの部屋~

PCを見ながら、炎上事件の動向をみているTechno。

Techno「Type・・・」

さすがに、このままにしておくのはヤバイと感じたTechnoが、話しかけてくるのを、ベッドに寝ころびながら、ちらっと、気にするType。

Techno「自分が何をしたのか見てみろよ。」

「なんだよ」と身体を起こしたTypeに、PCの画面を見るように促すTechno。

Type「だから、なんだよ?」

Techno「だから、なんだよ、だって? Type、とにかく、あの二人に謝れよ。頼むから・・・」

Type「なんで、俺が謝らなきゃならないんだよ。俺は、何も悪いことなんかしてないぞ。"荒らし"たちが(コメント投稿を)止めない限り、すぐには収まらないってことはお前だってわかるだろ」

Techno「Type、俺は、お前のことを本当に心配してるんだぞ。ただ、“すみませんでした”というだけだ。お前のプライドは傷つかない。俺は・・・」

Type「いやだと言ったら、いやだ。お前、帰れよ。俺、眠いんだ。頭痛もするし・・・」

とりつくしまなし。。

Techno「わかった・・・、下に行って食べ物を買いに行ってくる・・・なにか欲しいものはあるか?」

Type「いらない。腹減ってない」

Techno「そうかよ、もうどうやって、お前を助ければいいかわからないよ。これはやだ、あれもやだ。なんでもやだ。お前はただ、なんでも“いやだ!”と言い続けるだけだ。もう、しらないからな。。」

じろり、とTechnoを見るType。

それは困るって言いなさい・・・。

Techno「こんな奴の面倒、なんで俺がみなきゃならないんだよ!」

あ~あ、ドアをバタンと閉めて、Technoが出ていってしまいました。

Technoが言いたい事は十分わかってても、追いかけることも、謝ることもできず・・・ただ、ベッドに座ったままでいるType。

 

そこへ、部屋に入ってくるTharn。

タイミングがいいから、もしかしたら、部屋の外にいたのかもね。

 

気まずそうに、顔を合わせる二人。

Tharn「大丈夫か?」

Type「どうとでも言えばいいさ」

手負いの獣は、他者も自分をも傷つけるんだよね。。。

Type「お前は、どっちの味方だ?俺を嫌う奴らのほうか? それとも、同性愛者への嫌悪を言い訳にするために俺を利用する奴らのほうか?」

教室でのクラスメートの言い争いを端的に言い表すType。

じっと、Typeの言葉に耳を傾けているTharn。

Type「あ~、お前は、お前らを侮辱する俺を嫌うほうに違いないよな。」

Tharn「・・・・・・」

Type「今日、俺は除け者にされた。どこに行こうと、俺を見る皆の目。お前を侮辱した来た俺への報いなんだろうな。」

立ち上がったTypeの腕をつかむTharn。

Type「お前にも、偏屈がうつるぞ」

Tharn「俺にできることはないか?」

『雪の女王』の一場面みたいに、ゲルダの涙が、凍ったカイの心を溶かせればいいのに。

 

Type「おまえに、この世界中の人間を、ストレートにすることができるのか? できるのかよ?」

悲しそうに、首を振るTharn。

Tharn「出来ないよ。・・・だって、俺は、男性を好きになることを止められないんだ」

なにも答えずに、黙って、部屋を出ていくType。

 

それぞれの立場で、交錯する想いが、切なすぎます。。。

 

~音楽学部の教室~

教授「みなさん、今日の授業は理解できましたか?なにか質問があれば、授業が終わったあと、私のところに質問にくるように。では、今日はここまで」

Lhongが、「お前、寮を移ったほうがいいぞ。なんで、まだ、あんな男と一緒に住んでるんだよ」とTypeに話しかける。

Typeの件は、勿論ご存じなのね。。

Tharn「なにが言いたいんだ?」

Lhong「わかってくるくせに・・・。いいから、うつれよ。でないと、お前までこの面倒事に巻き込まれるぞ。あのルームメイトがトラブルメーカーなのは、はっきりしてるんだ」

Tharn「だからってなんで、俺が出ていくんだ?あいつと俺が争ってるわけでもあるまいし・・・。」

おもむろに、Tharnのほうに身体の向きを向けるLhong。

Lhong「俺が知りたいのもそこだ。どうして、いつまでもあいつと暮らすことができるんだよ。俺は、あいつがゲイを嫌いだってこと、最初から知ってる」

ダカラソノママニシテオイタノ?

Tharn「俺は、必要な時だけ、あいつと向き合うだけだ」

Lhong「あいつは、知ってるのか?お前が・・・」

Tharn「なんで、お前が俺の恋愛事情に鼻を突っ込んでくるんだよ。中間試験だぞ。準備できてるのか?」

Lhong「・・・痛いとこ、つくよな。試験の話はよそうぜ。まずは、このドラマを思う存分楽しみたいんだ。勉強なんてくそくらえだ!」

荷物を持って立ち上がるTharn。

Lhong「どこ行くんだよ。今日は、練習ないだろ?」

Tharn「俺はお前じゃないんだよ。部屋に戻って試験勉強するんだよ」

Lhong「当然だよな。ミスター“責任感の強い、頑張り屋”のTharnちゃん。音楽理論のテストは一つだけだったよな。残りは実技だ。ほんと、お前ってやつは勤勉なんだな?さすが、優等生だな」

教室をあとにするTharn。

 

~TharnTypeのお部屋~

ベッドに寝ころんで、ずっと、携帯を見ているType。

戻ってきたTharn、ちゃんと、Typeの夕飯も買ってきたのね。

背を向けて、寝たふりをするType。

Tharn「また、今日も授業をサボったのか?」

Type「ほっとけよ」

Tharn「Technoと話をしてきたよ。一般教養クラスをサボったんだってな。あいつが、お前の代返をしたと思ってるだろ。でも、お前、もう1週間も授業に出てないそうだな・・」

Type「おせっかい!」

Tharn「お前、言葉を習いなおすべきだな。おせっかいと心配は、別の言葉なんだぞ」

Type「俺を心配してるっていうのか?笑っちゃうね・・・」

Tharn「だったら、笑えよ」

なにか言いかけて、また、携帯に目を戻すType。

Tharn「とにかく、飯を食おう」

Type「腹、減ってない」

Tharn「Type。起きて、なにか食えよ」

Typeの肩に手をかけるTharn。

Type「俺のことは、ほっとけって言っただろ!飯を買ってきてくれなんて、頼んでない!それに、俺に優しくしてくれなんて、頼んだりもしてないぞ。くそったれ!」

起き上がって文句を言うType。

肩から、カバンを下ろすと、おもむろに、Typeのベッドに乗り、TypeをおさえつけるTharn。

Type「なにすんだよ、Tharn!放せよ!放せってば!」

急に、Typeの肩に、頭を落とし、「なにか食べてくれよ・・・頼むから・・・」と呟くTharn。

Tharn「お前が、俺をゲイだとしか見なくても、どれだけ俺を嫌おうと・・・別にいいよ、でも、なんでもいいから、なにか食べてくれよ、頼むよ・・・。お願いだよ」

うう、ここ、号泣しそう!っていうか、ぼろぼろ泣きました!!

飯を食えっていう言葉に弱いのよ。。。

生きろ!っていうのと同等なんだもん。

 

Type「なんで、俺みたいなくそ野郎に、お前が頼むんだよ?」

Typeの言葉をうけて、顔をあわせるTharn。

Tharn「お前のせいなんかじゃないってわかってる」

Type「でも、大学じゅうの人間が、俺を罪人みたいにレッテルを貼ってるんだぞ・・・」

Tharn「他人がどう言おうと関係ない。俺にとって、お前は無実だ」

Type「ゲイが嫌いなのに? お前のことを嫌ってるのに?」

頷くTharn。

Tharn「ああ。お前が俺を嫌ってても・・・だ。Type、お前の心にあるものを俺に話してくれないか?俺はいつでも、お前の言うことに耳を貸す。俺は、お前の味方だ。な、Type?話してくれ・・」

Tharnの真摯な言葉に、ようやく、Typeの氷の塊が溶けはじめたみたい。。。

 

Tharnの視線に浮かぶ、なにがあっても受け止めるっていう強さを、ただまっすぐに見つめるType。

暗闇の中で、もがき苦しみ、傷だらけだったTypeが、Tharnの放つ光に向かって勇気をもって踏み出すこのシーンは、とても大事に思えます。


Type「俺が11歳の頃、変態野郎が俺に・・・したんだ。そいつは、うちの親父のリゾートハウスの屋根ふき職人だった。毎日、見かけてた。俺に言ったんだ。サッカー場を知ってるって。だから・・ついていった。そしたら、あいつが俺を殴ったんだ。俺、すごく小さくて。。。あいつと戦う方法なんてなかった。」

そこまで、聞いたTharnが、Typeの上から降り、ベッドに座りなおす。

Type「俺の手を縛って・・・」

Typeが話しはじめた内容に、ショックを受けたTharnが、ふと視線を落として、自分が添えているTypeの(細い)手首を見るの。

この腕の白さと綺麗さと手首の細さが、Typeの無垢さを表現してるみたい。。。で、ここもまた泣ける~~!

 

Type「俺がどんなに頼んでも、あいつは俺を放してくれなかった。記憶は、いまだに鮮明だ。その場所は、すごく汚かった。お前、俺をイカせただろ?」

息を飲むTharn。

Type「でも・・・俺、ゲイなんか嫌いなのに・・・11歳の時に、それを男にやったんだよ。。。」

鼻水をすすりながら、話を続けるTypeの告白に、きゅっと口を結ぶTharn。

Type「怖かったよ・・、むかついたし・・・苦しかった。。それから息が詰まった。。。涙が目から流れ落ちてきて・・・。あいつは、俺のこともまさぐってきた。それから、俺を裸にしたんだ!」

それ以上、我慢できないとばかりに、Typeを抱き寄せるTharn。

Tharn「もう十分だ。Type。もうそれ以上、何も言わなくていい。ごめん・・・」

優しく背中をさすりながら、謝るTharn。

 

Tharnにしてみれば、何も知らなかったとは言え、最初に、あの怯え方について、もっとよく考えればよかった・・・と後悔の塊だろうからね。

 

「なんで、お前が謝るんだよ~~」って泣きながら、Tharnの背に手を這わせるType。

これは、お前のことは拒絶してないよっていう信頼の証だものね。

 

泣き続けるTypeをぎゅっと抱きしめるTharn。

Type「おまえなんか嫌いだ。お前みたいな奴・・嫌いだ」

 

Tharn「嫌ってもいいよ。」

自分も泣きながら、Typeを優しく抱きしめ、軽く、背中に手を添えるTharn。

 

でも、Typeの悪夢の映像に出て来た子は、11歳には見えなかったなぁ。。。

もっと、小さな時の体験なのかと思ってた。。。

 

※ 結構、ひとつの記事が長すぎて、面倒なので、公式カットのPartごとで切ることにします。

 

★【Ep 04】(1/4)  雑感★

必死で心配しているTechnoがちょっぴり不憫なような気もしないでもないのですが、こればかりはしょうがない。

親友と、好きな人では、心の中の見せ方が違うんだよね。。。

逆に、好きな人には言えなくても、友達には言えるという局面も出てくるはずだから。。。

 

ようやく、打ち明けることが出来たType。

 

ただ、別の意味で、Tharnはキツイかもね。

知らないとは言え、いろいろ、仕掛けたもんね。。

でも、だからこそ、Typeの変化が良く分かるというか、本人は区別がついてなかったかもしれないけど、明らかに、Tharnに対しては、対ゲイ迎撃モードじゃなくて、恋愛モードにシフトしてたでしょ。

「お前なんか嫌いだ・・・、お前みたいな奴・・・大嫌いだ」って言葉は、小さい子が、大好きなのに、自分の思い通りにならない時によくいう「●●ちゃんなんか嫌いだ~~~」っていうニュアンスにしか聞こえないもん。

 

ああ、これからは、2人で、分かち合っていくんだね。。。

 

★【Ep 04】(2/4) へ続く★ 

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