ホテルオークラ本館が建て替えに伴い、8月で閉館になるとのこと。海外のメディアからも本館の立て替えを惜しむ声が聞こえてきます。日本を代表するホテルであると共に、建築物としても貴重な本館の閉鎖は誠に名残惜しいものがあります。2019年に新築オープンとなるものの、完成予想図には現在の面影は全くありません。

 そこで家内と泊まり納めをしてきました。宿泊したスイートルームは昭和30年代当時の雰囲気がしっかりと根付いた、落ち着いた部屋でした。ロビーや客室は、日本の伝統美に近代西洋の様式をうまく融合させたインテリアにまとめあげ実に見事です。欧米の一流ホテルマンに負けないスタッフのしっかりとした応対にも感心しました。夕食は本館の「桃花林」。こちらは7月から8月にかけて改装される別館に一時移転し、再び2019年に本館に戻る予定とのことですが、現在の場所での営業は8月が最後になります。家内とふたりなのでコース料理をオーダー、相変わらず味は一流でした。
 翌朝は芝生がまぶしいテラスレストランで朝食ビュッフェを楽しみました。8月末までの間に他の本館にあるレストランを訪れようと思います。さようならオークラ本館。その伝統美よ永遠なれ。