何かの問題にぶつかったら、あなたはどう立ち向かいますか?
まず、どうしたらよいか考えると思います。そして考えても考えても解決策が見つからないときがあります。その時はどうしますか?

 これは私からの提案です。人が物を考える際に、自分では気づかないうちにあるパターンが出来上がっている場合があります。そのパターンを繰返しているうちに、堂々巡りの思考になり、一向にそこから抜け出せない事があります。

 歩いていたら壁にぶつかったとします。その場合壁を壊すか、飛び越すかしないと先へ進めません。壁に扉があれば、その鍵を開けなくては向こうに行けません。

 要は単に水平に移動するだけの思考方法では解決できない問題というのがあるのです。壁を飛び越すように垂直な方向へ、思考を移動してみましょう。

 日本航空123便の墜落事故では、垂直尾翼が破壊されたにもかかわらず、パイロットがそれに気づいていなかった可能性が指摘されました。後に垂直尾翼を監視するカメラを取り付けてはというアイデアが専門家以外の人から出された事があります。その時多くの専門家たちは、いかにも素人くさい考えとして一笑に付しました。しかしこのアイデアが後から専門家の間で真剣に議論されるようになったのです。

 何故この話を書いたかと言いますと、素人くさいアイデア、どう考えても無理と思える発送の中に、時として画期的な解決策が潜んでいることがあるのです。

 問題に行き詰まったら、思い切って今までの思考パターンやアイデアとは違う想像力を働かせましょう。いろいろな人の意見を求めて、自分の思考パターンに刺激を与えるのもいいかもしれません。