国際会議などで何度か訪問したスイス。過密なスケジュールにたまたま空き時間ができた時は、レマン湖畔を散歩します。ジュネーブ、ローザンヌ、モントルーなど。とりわけモントルーは私のお気に入りです。遠くにシオン城を望む湖畔まで歩くと、青春時代の70年代にシオン城を訪れた自分の姿が記憶の中から現れます。
思うに随分と偏った考えや、浅はかな発想で世の中を見ていたものだと思います。今はその頃に比べれば、少しは心のゆとりと中庸をわきまえたとは思います。しかしあの頃、たとえ荒削りでも、瑞々しい感性と発想の豊かさのうちいくつかは、時とともに失われたように思うこともあります。それは、昔に自分が書いた文章を読む際には強く感じます。
さてフランス語圏で青春を回想した後で、ドイツ語圏を訪れるチャンスがあれば、そこで青春に逆戻りします。登山電車で近づく山の頂き、アルプスの山間にかかる鉄橋、シンプロントンネル、すべてが青春時代のときめきに満ちています。
ヨーロッパアルプスに立ち寄れない時は、ジュネーブを離陸した直後の機内からアルプスの絶景を堪能します。
レマン湖は私の現在と青春時代をいったりきたりすることのできる、不思議な場所になりました。
思うに随分と偏った考えや、浅はかな発想で世の中を見ていたものだと思います。今はその頃に比べれば、少しは心のゆとりと中庸をわきまえたとは思います。しかしあの頃、たとえ荒削りでも、瑞々しい感性と発想の豊かさのうちいくつかは、時とともに失われたように思うこともあります。それは、昔に自分が書いた文章を読む際には強く感じます。
さてフランス語圏で青春を回想した後で、ドイツ語圏を訪れるチャンスがあれば、そこで青春に逆戻りします。登山電車で近づく山の頂き、アルプスの山間にかかる鉄橋、シンプロントンネル、すべてが青春時代のときめきに満ちています。
ヨーロッパアルプスに立ち寄れない時は、ジュネーブを離陸した直後の機内からアルプスの絶景を堪能します。
レマン湖は私の現在と青春時代をいったりきたりすることのできる、不思議な場所になりました。