何年か前にある自動車メーカーが「エコ替え」という広告をさかんにPRしていました。今の車を燃費のよい新車に変え替えるのがエコですよ、ということなのでしょうが本当にそうでしょうか。 例えば燃費がいいと言われているハイブリッドカーを生産するのには、普通の車に比べてはるかに大きなエネルギーを消費します。廃車にする際のバッテリーの廃棄方法の問題も解決されていません。さらに個人の家計という観点からは、買い替えの際の初期出費もばかになりません。そして下取りした車はどこに行くのでしょうか。誰かが中古車で引き続き乗るのであれば、この車による燃料の消費はどう考えるのでしょう。 このようにトータルな視点で考えずして、エコ替えと呼べるのでしょうか。社会的な観点からトータルなコスト計算をして初めて本当にエコになっているかを検証できるはずです。メーカーの本音は「エコ買え!」ということなのではないでしょうか。
さて別のメーカーがワンボックスカーのCMテーマ曲に、映画007シリーズ「ゴールドフィンガー」を使いました。この車に乗ると、ジェームズボンドのような恰好いい身のこなしができるようになるのでしょうか。この車に乗ると急に女性にもてたり、スーツの着こなしやワイン選びが上手になるのでしょうか。原作ではベントレー、映画ではアストンマーチンやロータスを乗りこなしてきたジェームズボンドは恐らくワンボックスを選ばないと思います。ゴールドフィンガーを何度も鑑賞した私としては、あまりに映画の雰囲気とかけ離れているのに驚きます。しかしイメージというのは恐ろしいもので、消費者は無意識にゴールドフィンガーとこの車を頭の中で関連づけてしまいます。この車のCMに出て来るビジネスジェット機も、そのイメージ作りに一役買う事でしょう。
最初に書いた社会的あるいは個人的なコストや環境面、あるいは後半に書いた消費者へのイメージ戦略いうことから考えても、消費者は広告のキャッチコピーやイメージ戦略にだまされないようにしたいものです。
さて別のメーカーがワンボックスカーのCMテーマ曲に、映画007シリーズ「ゴールドフィンガー」を使いました。この車に乗ると、ジェームズボンドのような恰好いい身のこなしができるようになるのでしょうか。この車に乗ると急に女性にもてたり、スーツの着こなしやワイン選びが上手になるのでしょうか。原作ではベントレー、映画ではアストンマーチンやロータスを乗りこなしてきたジェームズボンドは恐らくワンボックスを選ばないと思います。ゴールドフィンガーを何度も鑑賞した私としては、あまりに映画の雰囲気とかけ離れているのに驚きます。しかしイメージというのは恐ろしいもので、消費者は無意識にゴールドフィンガーとこの車を頭の中で関連づけてしまいます。この車のCMに出て来るビジネスジェット機も、そのイメージ作りに一役買う事でしょう。
最初に書いた社会的あるいは個人的なコストや環境面、あるいは後半に書いた消費者へのイメージ戦略いうことから考えても、消費者は広告のキャッチコピーやイメージ戦略にだまされないようにしたいものです。