木星号事件は昭和27年、占領下の日本で起きた事件です。航空機事故ですから、本来事故と呼ぶべきなのでしょうが、謎が多く事件と呼ぶ識者も少なくありません。 その日、東京から大阪に向けて飛び立った日本航空のマーチン202型機は離陸して間もなく消息がわからなくなりました。さまざまな情報が飛び交い、ついに舞浜沖に不時着したとのニュースが新聞に乗りました。当時飛行機で旅行するお客さんは著名人や正財界人が多く、搭乗していた漫談家の大辻司郎氏の談話までが掲載されましたが、不時着も乗客の救出も誤報とわかりました。実際、木星号は大島の三原山付近に墜落して、乗員乗客共に全員死亡だったのです。
 何故墜落現場が徳的できなかったのか、明らかな誤報が何故まことしやかに新聞に掲載されていたのか、事故の衝撃と共に謎がさまざまな憶測を呼びました。墜落現場から目をそらさせる理由があったのではないかということです。
 そこには事故原因に何か重大な秘密が隠されていた可能性があります。さてここから先は、興味ある方は松本清張氏の以下の著作をお読み下さい。「風の息」は小説ですが、この事件の背景となる占領下の日本の一面が描かれ、読み応えのある力作です。


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風の息 (上) (文春文庫)/文藝春秋
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