戦後、まだ日本をアメリカのGHQ(General Head Quarter 通称進駐軍)が占領していた時代、当時の国鉄(JRの前身)総裁下山定則氏の轢断死体が見つかりました。五反野の駅の近くで列車に轢かれたものです。当時の国鉄は労働争議に揺れ、そんな状況かでこの事件は発生しました。 この事件が世間を騒がせたのは、下山総裁が自殺だったのか他殺だったのかという争点です。実はその日の昼間に、事件現場に近い旅館に下山総裁によく似た人物が休憩しに来ました。これをもって下山総裁が、労働争議などの問題に悩み自殺したのではないかという憶測が生まれました。その一方で、下山総裁は誰かに殺された後、貨物列車に乗せられて事件現場まで運ばれたのではないかという説が生まれたのです。それを裏付ける有力な証拠や証言もいくつかありました。 当時新聞記者としてその取材にあたった矢田喜美雄氏は著書「謀殺 下山事件」の中で他殺説を支持する持論を展開しています。 
 占領下の日本では下山事件を初めと擦る怪事件がいくつか発生しています。本書は占領下に揺れ動く日本の一面を知る為にも大変興味深い書籍です。


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