H・Stern(アガ・シュターン)という宝石店をご存知ですか。北半球の宝石店の代表がティファニーだとすれば、南半球の代表はH・Stern(アガ・シュターン)ではないかと思います。名前の由来はHans Stern(ハンス・シュテルン)という創業者の名前を、ポルトガル語表記したものです。ユダヤ系のドイツ人であるHans Stern はナチの迫害から逃れる為に、10代後半にアコーデオンひとつでブラジルに移住、採掘場で働きながら一代で宝石王国を築きました。巨万の富を得てからも生活は質素で、私がかつてリオデジャネイロを訪問した際には、ビートルをゴルフに買い替えたと喜んでいるという話を聞きました。
 リオデジャネイロには空港内や市内の至る所にお店があります。かつては東京のホテル・ニューオータニにも店舗を構えていましたが、今は日本から撤退しています。第二次大戦中の日本とドイツの同盟関係が関係しているのではという話を聞いた事があります。
 家内がこのお店のカラーストーンが好きなので、ぜひ日本に戻って来てほしいと思っています。