婚活という言葉が流行だしたのはいつ頃のことでしょうか。私にとって婚活という言葉は随分抵抗があります。夢とロマンを感じないからです。もちろん結婚がすべて夢やロマンに満ちているとは言いませんが、結婚生活は、婚活という言葉でスタートさせるほど軽いものではないと思うからです。つらいことも楽しいこともすべて支え合って生きる喜びが私にとっての結婚生活です。それだからこそ人生は夢でありロマンなのです。
 私は現在の妻をただ好きだからプロポーズしました。ただ好きだから結婚したのです。恐らく世間で言われている婚活にはほど遠いと思います。私は人生にとって重要な節目は、極めて直感的で刹那的な瞬間に訪れるような気がします。会って1週間でプロポーズし、1ヶ月もたたないうちに入籍しました。
 しかし婚活をしないと相手に出会うチャンスすらないとおっしゃる方もいるでしょう。確かにそうかもしれません。しかし人との出会いを求めることを婚活という言葉でひとくくりにしてほしくありません。たとえ相手が結婚対象でなくても、ひとりひとりを一期一会の覚悟で出会いを大切にしたいものです。そのうちに運命の人と出会えるように思えます。人の縁というものの尊さをつくづく感じる昨今です。