多くの方の悩みのひとつに人間関係があります。特に職場での人間関係等、回避が難しい場合はなおさらです。いやな上司から恫喝される、男性だけ、あるいは女性だけの職場で同性同士特有のいじわるをされるなど、いろいろあるでしょう。私はそうしたストレスが自律神経系に影響を及ぼしているように思います。それでは自律神経への影響を減らすにはどうしたらよいでしょう。
 上司から叱られた際に、身体が反応するのに気づく事でしょう。心臓の動悸が早まったり、冷や汗をかくなどです。一方で心の方は平静を保とうとして無意識化しようとしまう。最初は心が意識してもだんだん繰り返すうちに心は反応を無意識に追いやるようになります。この身体と心のアンバランスが自律神経に影響を与えているのではないかと私は考えます。
 そこで私が実践しているのが、こうしたことが起きた際に、あえて頭で状況を意識して自分なりの説明をすることです。あの上司はもともとこういう気質を持ち合わせて、こんな場面だからあのようなした反応をしたのだと場面を読み取り言語化するのです。言葉に出さなくても、心の中でつぶやきます。そうしてゆくうちに、状況を一段高い視点から見る事ができるようになり、ストレスを軽減できるように思います。