ポルトガル語とガリシア語にサウダージ(saudade)という言葉があります。懐かしさ、憧憬、郷愁、切なさなどと訳されますが、なかなか適当な訳語がみつかりません。
    海辺で夕陽を眺めていたら、幼い日の一場面を思い出して切ない気分になるときなど、私のつたない表現力ではこの程度しかご説明できません。
 ボサノバにおける重要なキーワードとも言われていますが、確かに日本人の心にも沁み入るようなこの言葉の感覚は、ボサノバを聴いて共感する際の原点のような気がします。
 またリオを訪れたら、ひっそりとした海岸でこの感覚を呼び起こそうかと思っています。

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