日本とは特に生活習慣の異なる国に出かけると、これほどまでに日本とは違う生活のあり方があるのだと驚きを禁じ得ない事があります。そこでは日本のニュースも流れていないし、テレビをつけても日本でおなじみの顔を見る事はありません。地域によってはコンビニにもなければ、ミネラルウォーターを確保するのに苦労することもあります。
日本に帰国すると再び同じ風景が視野に広がり、新聞やテレビは国内のニュースを伝え、バラエティー番組にはおなじみのタレントが登場します。 言うなれば、日本にいるときは錨を降ろした船のような意識の自分、海外の見知らぬ街にいるときは波の間に間にただよう小舟のような意識状態になります。さらに言えば日本にいるときも、普段はあまり接点のない中高生に囲まれて話をすると、再び意識は小舟の状態になります。
私は世界中を旅し、さまざまな人たちに合う中で自分の錨を上げたり下げたりしているのに気づくことがあります。そしてだんだんとこの錨を下ろす機会が少なくなり、東京で生活しているときも小舟で漂うかのような意識でいる時間が多くなりました。先入観を捨てて、自分の眼で観る習慣が昔より身に付いたせいでしょうか。