今年のエイプリルフールに英国のヴァージンアトランティック航空が発表した床下ガラス張りの定期便は、そのユーモアのセンスに感心しました。大企業がこのくらいのジョークを社会に投げかけることのできる英国の懐の深さがまだまだ健在なことを実感しました。
 英国人が重視することのひとつにユーモアのセンスがあります。特に土壇場の状況で発するユーモアが評価されます。死刑執行の直前、看守からタバコをすすめられた死刑囚が健康上の理由からタバコを断わるというようなユーモアのセンスです。
  ジェームズボンドと言えばショーンコネリーが有名で私も好きですが、地元英国では2代目のロジャームーアの方が評価が高いと聞いたことがあります。恐らく3枚目的なユーモアのセンスを感じさせるからではないかと思います。なかなか他のアクション映画ではお目にかかれません。
 ユーモアには、切迫した状況でも対象から少し離れて見る心のゆとりを生み出す力があります。
 我が国はまだまだユーモアのセンスが社会に浸透していないようです。リーダーとして社会に貢献する人たちにはぜひユーモアのセンスを磨いてほしいものです。



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