パーティの帰り道、男女10人くらいの参加者と一緒に会場を後にしました。途中で急な下り階段に出くわしました。私は参加者の女性のひとりが持っていた大きなキャリバッグをひょいと持ち上げて、階段の下まで運んであげました。もうひとりの女性が私に向かって「海外生活がお長いのですか?恥ずかしがらずに女性の荷物を持って差し上げるなんて」とおっしゃいました。私にとってはすごく当たり前のことだったのですが、日本の男性の多くはこんな場面で躊躇するのでしょうか。


 前置きが長くなりました。レディーファーストという言葉を聞く機会が昔に比べて少なくなったような気がします。女性も広く社会進出を果たし、男女雇用均等法などの法律も整備され、昔のようではなくなったからかもしれません。しかし言うまでもなく男性と女性はいつの世も違います。同じ権利や機会を有している事とは別の次元の話です。一般的に男性ほど腕っ節は強くありません。そもそも違うものを同じと言うのは無理があるでしょう。だとしたら、その違いを認めて男性らしく、女性らしく振る舞った方がかっこいいのではないでしょうか。レストランを入る時は男性がドアを開けてあげるなど、してあげる方もされる方も、豊かな気持ちになれるのではないでしょうか。


 最近家内とレストランやカフェに入ると、男性がテーブルの奥の席に座っているのを見かけることがしばしばあります。体調が悪いなどの理由があればともかく、かっこ悪いと思います。