危機管理において、「最悪の事態の想定」のもとに準備をすることが極めて重要です。東日本大震災(2011年3月11日9の際に「想定外」という言葉がまことしやかに報道されましたが、国政や行政を担う者、原発を運転する当事者が「想定外」というのは、自らの無能を認めたようなものです。言うまでもなく東日本大震災クラスの地震は想定内です。メディアも想定外などという言葉をまことしやかに国民に伝えるのはやめていただきたいと思います。


 繰り返しますが、危機管理において重要なことのひとつが「最悪の事態の想定」です。危機管理のプロのみならず、家庭の日々の生活においてもこの考え方は大切です。最悪の事態を想像して準備しておけば、精神的にも不安が緩和されることが知られています。そうすれば、想定外などというおそまつな言葉を使わずに、ゼロもしくは最小限の被害で危機を乗り切れることでしょう。