岡本太郎が何故作品を作るのかを問われたとき、「人生はあまりに退屈だからだ。」と答えたと聞きました。正確でないかもしれませんが、おおよそそんな意味だったと思います。地方の屋敷に住むかつての英国貴族は退屈で退屈で仕方がなく、時々出かけるロンドンに邸宅を構えたり、ロンドンからの客人を輸送する為の鉄道と駅まで作ってしまったといいます。ハイデガーも退屈について鋭く考察しているようです。人間はあまり退屈であってはいけないと思うのですが、退屈を通して自分や人生を知るようにできているのではないかと思います。