パク◯名人の申し子？？

転倒もなく無事に練習が終わったので汚れた手を洗おうと手洗い場に行ったら…

ここにこんな風に置いてあった洗剤が無くなってる
その瞬間、過去にあった出来事が走馬灯の様にグルグルと蘇る

またか

辺りを見回すと、一人の方の左手には見覚えのある容器が…
視力がニカウさん並みに良い俺の目は誤魔化せない
横にマッキーで書いたチーム名を見逃さなかった

そう！それはまさしく俺のソレだった


まさか…いや、そんなはずはない…
もしそうだとしてもあんな胸を貼って正々堂々と歩ける人なんてこの世にいるのだろうか…

失礼を承知で呼び止めたが全く立ち止まらない…
俺の声が聞こえないのか
それとも聞こえてるけど聞こえないフリなのか

手際良くハッチを開け、そして閉める。
過去、今までこんなにも素早くハッチを開け閉めした人は見た事がないぐらい素早かった

その時俺は思った…コイツはプロだ

呼び止めたものの暫くは背中を向けたまま会話が続く…
時にモゴモゴ言って会話が聞こえづらい…というより会話にならない
そっと覗き込むとかりんとう饅頭を食べていただけだった
はなし…聞いてました

え あっしが何かしやしたかという表情

やっとの事でお顔を拝見したその人は、ここ鈴鹿で何度か見た事がある人だ
名前は存じ上げないが、色んな噂を耳にする。
個人のプライバシーもあるので東洋の暴れん坊とだけしておこう

呼び止めた理由を話すも知らぬ存ぜぬで平行線をたどるだけ…
このままではラチがあかないので失礼を承知でハッチを開けさせて貰った…
もし違ったら名誉毀損で訴えられて吊るし首になるかもしれない

案の定、ソレはあった

まるで計画していたかの様にスペースもしっかりと設けてあった
マッキーで書いた文字も確認
これで逃げも隠れもでけへんでぇ～～
って思った矢先、この男は…

『 あ、あっしやない！あいつがややや、やりよったんや 』

『 わわわわ…わし、全部見てましたで旦那 』

この後に及んでワザとらしい言い訳…
しかもかなりのどもり様

その男の指差した先には、更に怪しい男が

確かに怪しい…

はい
怪しい君で落とした所で終了です

妄想話は終わりが無いし、終わり方が分からないのでこの辺で