ミュージカル「ひめゆり」
ネタバレの嵐です。観たことある人にしかわからないような詳しくは説明しないスタイルにしていますが。
でもこれでこの作品に興味を持ってくれた人がいたらうれしいです。
以下、本文。
ミュージカル座「ひめゆり」を観てまいりました。星組、月組の昼夜連続。マチソワってやつですね。
初めて観てからもう5年目になるのかな。ひと公演に2~3回観るから10回以上観ているけどそれでも発見がある。演出が変わったりもするし役者によって味付けが違ったり。
そんな感じなのに今回のは素晴らしくって語りたいことが山ほどでした!
次のシーンは全てわかっているのに。
キミ
主役。はいだしょうこさん。今回は弱々しいキミでした。最後までその設定を通してくれたのが良かった。主演はいつも有名な役者が演じるのですがあまりに光ってしまって。今回は突出しないで学徒の一人として馴染むのが新鮮でした。ちなみに褒めています。突出しない演技というのも技量なんでしょうね。歌はさすが主役の歌声でした!
ふみ
月組の長谷川ゆうりさんが演じたふみはまた新しいふみ像で良かった。とても力強いふみでした。学徒同士の時と妹と接する時の雰囲気が違ったのもナイス。
はる
いつもより学級委員としてみんなの先頭を切る感じが出てました。卒業生代表の言葉がいつもとは違い緊張していっぱいいっぱいな感じの演出になっていました。星組の田宮華苗さんはもちろん素晴らしい!月組の仲里美優さんも初めて見ましたがかなり良かったです!
ゆき
水野貴以さんに惹きつけられました。歌は両組とも素晴らしい。でも「小鳥の歌」の比較になっちゃういますが歌のインパクトは泣きながら歌った水野さんの方がやはり強いです。ついでですが星組のちよのシーンではちよの演技では泣きませんがちよを見て涙を浮かべている水野さんの演技にうるっときます。
ちよ
やはり西利里子さんが最強!多分私が観た5年間分においても。他の役者さんがやっても泣きませんがこの人のはきます。お守りのシーンから既に引き込まれます。
神谷先生
星組の佐野信輔さんの生徒想いで人柄全開の神谷先生はかなり好印象。今までに無い神谷先生だと思います。でも月組の奈良坂潤紀さんが凄すぎ!去年はそんなにまで思わなかったけど今年は凄すぎた!いわゆる厳しく恐い先生の雰囲気を持っているのですが後半の生徒に謝るシーン、そしてキャベツでのシーン!もう撃たれた時には「ああ!神谷先生!」ではなく「な、ならさかぁぁぁぁ!!!」と思って見てました。上原婦長さんが先生の死を告げるシーンでも再びその場面が思い出して泣きそうになるくらいのインパクトでした。
上原婦長
木村花代さん。先に観た星組より夜の月組の方が良かった印象。席の違いかな?最初は厳しい表情の婦長で今までの婦長とは違う印象。その後はいつもの印象ですが。婦長役は木村さんのが一番好きかも。洞窟のシーンとかでも苦しげな感じが常に伝わっていた。また、以前、観劇仲間がブログに書いていた「命を救う仕事の人がいのちを奪う苦悩」みたいのが初めて伝わりました。
次に印象に残ったシーン。
脳症患者とみよ。
なんか今回見入ってしまった。月組では敢えて見てました。二幕で女の子(みよ)をかばって脳症患者が撃たれるのを何年か前から気がついたので前振りとしてちょっと病院のシーンを意識していたのでいつも以上に印象に残ってます。
「生きてこそ」。
初めて檜山上等兵が泣いていたのを見た。いつもは泣いたような表情だけ。でも本当に涙を流していてこそ次のシーンの深みが増しますよね。
洞窟のシーン。
「助けてください」の歌、歌い出してすぐの時よりも二回目が今までより強目に歌われていまいした。こっちの方が伝わりますね。
校長先生の砂浜でのシーン。
今までよりインパクトが強くなっています。軽く流してよいシーンではないですから。こっちの方が良いです。
はる・かな・みさ
なんか今まで以上にその役割の大きさを感じました。シリアスな重いのが続いたあとに出てくる意味合いみたいな。
「夢を見ましょう」
神谷先生の「人を殺せと教えて来た」ことへの謝罪のシーン、今までは気がつかなかったか設定が変わったか知りませんがみんな謝罪する先生を「そんなことしないでください」って感じだった様に記憶しているのですが今回は「今更謝罪して君たちは生きなさいなんて言われたって」と拒絶するものでした。その後に上原婦長が生きる希望を持たせる為にこのシーンが。実際はかなり無茶なことだとわかっているのに。より繋がりが出来てこっちのほうがよりしっくりきます。そんなシーンにここ2年くらい泣いたのですが今年は泣かず。なぜ?
「おかあーさーん」
最強の一言。先に観た星組では当然に泣けた。二回目の月組は冷静に観ているし「次はこのセリフだな」とか思ってさすがに泣かないだろうと見ていたのにあやうく声を漏らして嗚咽しそうになった。最強だ。
以上ですがちなみに親泊先生、滝軍曹も例年より良い印象。
もう一度書きますが何度も観ているのにこんなにも語りたくなりました。
結構過去のシーンも覚えているのだけれども記憶の上書きしたくないから当分DVDでは見るのをやめます。