「Kyaaaaaaaaaaa!」





という悲鳴で、目が覚めた。


ホームステイしてる同僚は女性だけど声が低いし、
同僚の息子はそんな声じゃないし…誰?
もしかして夢かなぁ?



と思いつつ眠いのでまたウトウトしてたら


もっと大きい声で

「Kyaaa, kyaaaaa, kyaaaaaaaaaaaaaaaa!」


悲鳴の音量がアップした!
びっくりして起きて声が聞こえた台所に行くと



同僚が聞いたことないくらい高い声で叫んでた!!
むしろその声にビクビクした私はビビリながら何があったか聞く。


私を見た同僚は私にしがみついて、ネズミが流しの下にいるんだとすごい形相で言った。

その様子からして「世界で一番嫌いなものはネズミ!」ていう感じだった。
言ってないけど雰囲気ね。笑


掃除をしていたらネズミが出てきて流しの下に行ったんだって。
ゴキブリのときはかなり男らしかったのに。。。

小さい息子以外に男がいないこの家、
今日は私が漢(おとこ)になろう、と息を飲んで流しの下のブロックをどかす。





「Kyaaaaaaaa!」



もぉ、恐怖を助長させるのやめてよ、と思いながら
見てもないのに叫ぶ同僚のその悲鳴にまたビクッとする私。
「わ!!」と声で脅かすお化け屋敷みたい。



いたいた、かなり大きなネズミ!
同僚がほうきを持ってきて

「あなた、わたしより強い?」と聞かれて
「うん」と即答できなかった…。

「こ、殺すの?」と聞くと
「もちろんでしょ」と同僚。



と、そんな会話をしてるうちにネズミが激走!!!!!!!!!!!!!!!







荒れ狂う同僚!!!





ほうきを全然違うところに振りかざしてなんと!







ほうきが折れた!!!



その隙に大ネズミ、さらに激走!





なんと、同僚の部屋に逃げ込んだのでした。



同僚, 泣きそうになって肩をがっくり落とす。
言ってはないけどその肩は「この世の終わりだわ」と言ってそうだった。
わたし、不謹慎だけどこのドタバタ劇にちょっと笑いそうになる。




ここは私ががんばらねば!




かなり遠くで様子を見る同僚を背に
何とかがんばってタンスの裏に追い詰めることはできたけど、
さすがに殺せないよ…と思っていたら近所の青年が登場!


若いのになかなかの腕の持ち主で慣れた口調で

「まずドアを閉めてドアの下の隙間を布で埋めよう。
 捕まえるための布と袋はあるかい?」

と言った。





同僚は見るのも嫌なようで部屋から出て外でいた。

わたしと息子はベットの上で見守る。。。




タンスを動かす青年。







ゴクリ…





「いないじゃないか…」





と言った瞬間、反対側から大ネズミ登場!

案の定ドアの隙間から逃げようとするが、布でふさがってるから出れない。


青年の動きの速さといったら!

パッと捕まえて

お礼を言うわたしたちに「ははは、いんだよ」といいながら
袋に入れて去って言った。



ありがとう、青年。

その後は大掃除。ものすごく家が荒れていた。





そんな平和な1日でした。