■若い頃に厳しい環境に身を置く

昨年14時より
私がPTA会長を務める中学校に
多く生徒が通ってきている地域(校下)の新年互礼会が有りました

私の隣には同じ中学校の校長先生が座られていました

この校長先生は大阪市立の中学校としては僅か5%ほどしかいない
女性校長なのです

ここ数年この校長先生と話す機会がたくさん有りましたが
感心するのは非常に懐が深く
多少のことでは動じない雰囲気に包まれていると言うことです

さぞやこれまでに色々と壮絶なものも含めて
経験を重ねてきたのだろうなぁと思っていたのですが

昨日はそのヒントが見えたのです

美味しい食事に舌鼓を打ちながら
校長先生とお話をしていたところ
校長先生の新任の先生時代の話になりました

今から約40年前
先生が最初に着任したのは
大阪市西成区の中学校

大阪市民ならば西成と言えば
だいたいどう言う土地柄か
分かると思いますが

先生が着任した時はもう凄かったそうです

クスリ漬けになって皮膚が壊死して
耳が変形してしまっている生徒がいたり

構内をバイクで走る生徒がいたり



グラウンドで生徒に裸にされる女性の先生がいたり

授業をまともに進めることだけでも
先生には強靭な精神力が必要だったそうです

廊下や階段を歩いていても
いつ突き飛ばされるか分からないので
校内では常に緊張していたのだとか

現在この先生が校長先生をされている
中学校からは考えもつかない状況が
以前は現実のものとしてあったのですね

そのような壮絶な経験があったために
多少のことでは動じないようになりましたよと
軽やかに先生は笑っておられました

ここまででは有りませんが
私も社会人になって2年目に
とても厳しい先輩がOJTとして
ついてくれたのですが
あまりに辛口でズバズバ言うその態度が
頭に来て殺意を持ったことすらあります

しかしその時にグッと堪えながら
色々とその先輩に教えてもらった結果

その後の会社人生でさほど辛いこともなく
(厳密には辛いことも辛く感じなくなった)
済んだのは若い頃に厳しい先輩に教えてもらったからだろうなと
感謝の気持ちすら持てるようになりました

なので仕事を始めてまだ若いうちは
厳しい環境に身を置いた方が
長い目で見ると絶対に良いですね

若い時に甘い環境に身を置くと
年を取ってから辛い思いをした時に
耐えられなくなる可能性が高いからです

 

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