■お願いが好意を生む
ここ最近
うちの民泊部屋に予約を
入れてくれたゲストさんに
お願いをすることがあります
それは「手土産を持って来て」という
お願いです
その手土産はこちらである程度
指定します
韓国の方ならその方のお気に入りの
インスタントラーメン
タイの方ならジョーク(お粥)の素
香港の方なら中華スープの素
といった感じです
これは全てのゲストさんに
お願いしている訳ではなく
来日前にLINEやWeChatといった
SNSでのやり取りを望んだゲストさんで
私がチェックインの時に立ち会えると
分かっている場合のみです
SNSでのやり取りを望むということは
より親しい感じでコミュニケーションが
できる感じになり「ちょっとしたお願い」を
しやすくなると判断しています
そして私がチェックインの時に
立ち会えるということは
その手土産を受け取れて
逆にこちらからお返しの品
(最近多いのはカールなどのお菓子や
アイスクリーム)を
渡せることになります
まだ実際に会ったこともない人に
お金のかかる手土産を持って来てと
お願いするのはちょっと
失礼なんじゃないの?
と思われる方もいるでしょう
確かに一般的には
-面識があって好意を持っている
-手土産の持参をお願いする
という感じであれば別に問題は
ないと思えるでしょう
しかし私の場合は
-面識はなく(まだ)好意もない
-手土産の持参をお願いする
という二つの項目が相容れない
状態に見えます
この相容れない状態を
「認知的不協和」と言うのですが
人間の心理とは面白いもので
不協和な状態を解消しようとします
つまりこれまで特に好意を
持っていなかった相手でも
「手土産を持って来てと
お願いされた相手だから
好意を持って良い相手」だと
考えるようになります
お土産の持参をお願いしたゲストさんは
ほぼ間違いなく実際に持って来てもらえますし
お土産をもらう代わりに
こちらからお返しを渡すと
お互いに「ありがとう」と
言い合う形になって
自然と良い雰囲気になります
直接顔を合わせて間もない
状況でも確実に親近感が増します
このちょっとしたお願いが
好意を生むと言うのは
例えば恋愛においても
活用できます
これについては来週に続けます
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