■背伸び理論
以前の会社でサポートのエンジニアの仕事をしていた時
社内の全世界のサポート・エンジニアを対象に
ある期間内にFAQをどれだけ多く作れるか
コンテストが行われることになりました
FAQとはFrequently Asked Question
つまりよく聞かれる問題という意味ですが
実際にはよく聞かれる質問とその答えが
一体になったものをFAQと言います
そしてFAQは別の言い方では
KB:Knowledge Baseとか
KD:Knowledge Documentとか言われます
因みに私が作ったFAQの一つがこんなものです
http://tinyurl.com/hxdaq3o
このコンテストにおいてトップ3の人には
(何かは忘れましたが)報酬が出ると聞き
「絶対一位を取る!」と決めました
FAQの作成の作業としては
この会社が販売するソフトウェアを
使っているお客様からよく来る質問もしくは
来そうな質問を文字で起こして
ネット上にアップすることなのですが
サポート・エンジニアがやるべき
通常の業務以外の作業になるので
時間の捻出がネックになります
また普通は自分のサポート業務(お客様の
問い合わせに対応する)の中で出てきた
質問をFAQ化するのですが
世界一になろうと思ったら
そんな範囲で収まっていては
とても無理でした
なぜなら日本よりもアメリカの方がこの会社の
ユーザが圧倒的に多くアメリカのエンジニアの方が
より多い問い合わせを受けていたからです
そこでどうすればFAQの数を増やせるか
考えてみました
そして
自分の業務の範囲内で足りないなら
他の人のものを参考にするしかない
そういう結論に至りました
このFAQ登録のシステムでは
他の人がどのようなFAQを作成したか
確認することができるので
日本国内の同じようなエンジニア
そして海外の同じようなエンジニアの
作成しているFAQを参考に
新たなFAQとして作成できるものは
どんどん作っていきました
コンテストの締め切り間近の日々では
ライバル(このシステムでは誰が何位にいるかも
確認できました)もピッチを上げ
ハイペースでFAQを作成してきていました
その状況を確認しながらライバルが一日に
3件作ったのであれば自分は4件作る
そんな感じで対抗しました
結果としては何とかライバルをかわして
世界一になれました
この時に思ったのは最初の目標設定のところで
「できればトップ3に入れれば良いなぁ」程度に
思っていたのであれば1位はおろか3位にも
入れない可能性が高いが
1位に絶対になる!と決めればそうするための
方法をあれこれ考えるようになる
この「方法をあれこれ考えるようになる」
という部分が非常に大事で
これによりいつも以上に自分の力が
発揮できる
背伸びをすれば届きそうな目標を設定すると
その背伸びをした分だけ
自分の力がアップすると思っています
どうせなら目標は高く
そして「やる!」と自分にコミットする
これが大事ですね