第42話 お前はなぜそんな自信を持てるんだ?
第三王子警護のため側仕えとして送り込まれる前日。説明を聞きながら、ステファノは余裕の表情を見せる。「ネズミを捕まえるよりは簡単だと思いますよ?」
金も力も、才能もない。そんな飯屋の次男坊が魔術師を目指す物語。
あらすじ
来る日も来る日も飯屋の掃除と皿洗い。
そんな暮らしに希望が持てない次男坊のステファノ。
わずかな小遣いをコツコツためて、独り立ちの旅に出た。
目指すは魔術師のメッカ、呪(まじ)タウン。
家柄もコネもないが、何としてでも師匠について魔術を身につけるのだ。
才能も、体力も、血筋も、財力もないステファノにはただ一つ誰にも奪うことのできない想像力があった。
学者、暗器使い、剣士、魔術師……。人との出会いがステファノに進むべき道を指し示す。
想像力と努力で道を開く。十七歳のステファノには無限の可能性があった——。
ぜひ。
