Facebookが社名を「Meta」にかえた意味を、今更ながら考えてみた。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

SNSの発達とともに、世の中は大きく変わった。

 

さらには昨今の世界的危機。

 

・新型コロナウイルスまん延(疫病)

・震度六強の地震(天災)

・ウクライナ事変(戦争)

 

これはもう、「大戦前夜」と言っても良い危機的状態ではないか。

覇権主義ブロック経済資源ナショナリズムエネルギー安全保障について考えなければ、これから先生きていけない。

 

コロナひとつをとっても、「在宅勤務」「リモート会議」を当たり前のものにするなど、世の中を不可逆的に変えてしまった

これからの世界はどうなっていくのだろうか?

 

勝手に妄想を働かせてみた。

 

かつて日本国経済発展の原動力は製造業であった。それは、

 

「モノを買ってきて、加工して、売る」という行為で成り立っている。

いまとなっては「古い」ビジネスモデルと言うべきかもしれない。

 

これを得意としている(いた)のは、昭和の日本、現在のSamsungなど。トヨタもこれで頑張ってきた。

 

その次の形態は、

 

「他人にモノを作らせて、自分は付加価値を載せて売る」というビジネスモデル。OEMとかODMのやり方。

 

これを得意としているのが、AppleIntel。天才がいなければ継続は難しい。自社技術をコアにしにくいモデルなので。

 

さらに進化(?)すると、

 

「(モノを作らずに)付加価値だけを売る」というビジネスモデルになる。サービス業とはちょっと違う。

 

これをメインにしているのが、Google (Alphabet)AmazonFacebook (Meta)

ここまでくると、創り手はどこにいてもよい。購買者はそんなことに関係なく、製品やサービスを購入する。

 

・売り手と買い手をつなぐのが、Amazon。

 →世界観としては現実の(混沌とした)世界=universe

・創り手と買い手をつなぐのが、Meta。

 →世界観としては今世とは別の「来世」=metaverse

・ちなみにAlphabetが目指すのは、自社製品とサービスの集合世界=omniverse。(ドローン、自動運転、AI、投資キャピタル、etc.)

 

つらつら思うに、Facebook(ザッカーバーグ)のMetaとは「どうぶつの森」的な仲良し広場ではなく、生産活動や商業取引が現実に行われる「第二の世界」ではないか?

そこでは、注文者と受注者がネット上で対等に直接取引を行い、製品・サービスの製造提供でさえ電脳空間で行われる

 

・確定申告の代行。

・会計帳簿の作成。

・翻訳。

・ソフトウエア作成。(ゲーマーにゲームを作らせるとか、テスト運転させるとか)

・芸能の提供。(ライブ・パフォーマンス、コンテンツの提供など)

 いや、草野球の試合だってニーズがあれば有料化できる。

・(個人)出版。(出版社はもういらない)

・設計。

・部品作成。(電子データに基づく3Dプリンティングなど)

・食肉、海産物、農作物などの生産者直接販売。

 

すべての産業活動が、ヤフオクやメルカリのような手軽さで行われ、Uberのような客観的評価(レビュー)により信用を保証する。

Metaは「世界」を提供するのみで、いかなる損害にも責任を負わない。(保険くらいは用意するかもしれないが)

配送手段を持たない生産者等に対しては、Amazonのように配送を請け負う。(といっても、最後は物流業者に丸投げするだろうが)

 

売上収入に対して「ショバ代」を取れば、胴元総取りとなる商売だ。勝ちは確定している。

広告主はいくらでも寄ってくる。

 

全世界の業者、人材が勝手に集まってきてくれるので、募集も採用もいらない。濡れ手に粟である。

参加者側にもメリットがある

 

・空き時間に専門能力を提供すれば、手軽に(サイド)ビジネスができる

・顧客を探す必要がない。登録すれば、向こうからくる。

 

ザッカーバーグはこの「metaverse」を創るために、何兆円も投資する。そんなもの、誰も太刀打ちできるわけがない。

やる前から勝負はついている

 

すると、どうなる?

つまるところ、「会社」もmetaverse上に作ればよい。ネットで集まり、ネットで働く。クラウド・ファンディングもその一部。

すべてのクラウドサービスはMetaに吸収される

 

それが「第四次産業革命」ではないか?

地理的距離は限りなく意味を失っていく。「雇用」ってなに?

 

生き残りたければ、世の中の変化に乗り遅れるわけにはいかない。「付加価値」を提供できるように準備が必要である。

自産業のあり方、提供製品の定義を変えなければならない。

 

変化に遅れず、その時に求められる価値を示すこと。想像力を働かせて、その準備をしておく必要がある。

戦争が起きるとき、産業革命は起こる。

 

若者はMetaで起業することを真剣に考えるべきである。

 

KENスクール[PC教室]