「猫カフェ」とやらに行ってみた。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

家の近所にあるということが分かったので、暇つぶし。
自転車でツーっと、行ってみた。

雑居ビルの3階。ガラス張りの二重扉の向こうは、猫の世界だった。

入り口に近づいた時から、薄々察知していた。

「猫臭」半端ないって。


出勤組、休憩組合わせて、30匹くらいキャストがいるらしい。
その排泄物やら体から出る臭いが、顔面を殴りつける。

猫嫌いの人には、キツイだろうな。
猫嫌いの人は、猫カフェに来ないだろうが……。

10:30頃入店したので、キャストはほぼ全員お昼寝中。
店員さんに、店内作法の説明を受けて適当に席に着く。

広いリビングの一部に、安物のソファが散在しているという塩梅だが。

一応、店内をまわって、どんな猫がいるのか、寝顔を見て回る。さすがに人慣れしているので、いきなり逃げ出すキャストはいない。

様子を見てグルーミングしてやると、ぺろぺろ手をなめてくる奴もいる。

ちなみに、子供の頃から20年ほど実家で猫と付き合っていたので、「耐猫性」はある。
手をなめられて、デレデレ喜ぶほど、猫世間知らずでもない。

毛づくろいはおろか、お尻とかなめてるからね、こいつらは。
まあ、猫とはそういうモノなわけで。

適当になでてやると、なで方に合格グッをもらえたらしく、体を起こして腕にまとわりついてきた。
あっという間もなく――

敵はこちらの利き腕を抱え込むと、手首にかみつき、跳び付き腕拉ぎ猫固めから猫キックを連発する。ハッ
「甘噛み」ではあるが、結構猫加減がない

うん。が刺さったね。表皮を超えて。

耐猫性があるので、慌てもしないが、猫の牙だからね。
ドクロ雑菌的なものが、豊富なわけで――。

後で洗っとこう。

巡回後、ソファに収まり、傍らの猫ベッドに収まるキャストzzzを撫でていたら、目を覚ました。
挨拶をしてやろうということで、こちらの膝を、猫マタギ。
二人掛けのソファの片側で、でろんと寝そべる。

お尻をこっちに向けて。

ちょこちょこ撫でてやっていると、「グルグル」と音が聞こえてきた。
喉を鳴らしているのかな?と思うと、どうもちがうらしい。

お腹のあたり、というかお尻に近い場所からエンジン音が聞こえてくる。

「あー、これ大丈夫かなあ?」


結構ご高齢のキャストらしいし。抜け毛も半端ない。
エンジン音が聞こえるたびに、「ジェット噴射DASH!を警戒しつつ、時を過ごす。

そのうち、「ご隠居」は飽きたと見えて、立ち去って行った。

その後、2、3匹のキャストが様子をうかがいに来たが、からんでくることはなく、昼になったので退店した。

まあこういうものね。なんとなくわかった。


家族連れ、若い女性同士、ベテランのおばさんなどが来店。
だいたい、猫じゃらしなどを手に、キャストと戯れるものらしい。

ベテランのおばさんなどは結構手荒で、キャストの腰をパンパン叩いて、猫スイッチ雷を入れていた。

でもねえ。当方の猫流儀は、ちょっと違う。そんなアクティヴな交流を猫と持っても、楽しくない。
そういうのは、わんわん犬とやるヤツという感じがして。

三毛猫「表猫千家流」の方でしょうか。


こちらは、黒猫「裏猫千家なので、あくまでもパッシヴなアプローチを以て善しとする。

「待つ」。「耐える」。そして「感謝」。


それが、裏猫千家流。お茶

「裏猫千家流」って、なんだよっ!