和楽器で、西洋音楽を演奏するという一連の企画である。
これの完成度が、なかなかに高い。
和楽器のみのアンサンブルと、西洋楽器との組み合わせがある。
クラシックもあれば、ポップス、ロックまである。
「Welcome to the Jungle」なんて、かなりのチャレンジだが、出来上がりのレベルは見事。
演奏者の技量が、すごいのである。和楽器奏者って、こんなに応用がきく人がたくさんいるのね。
なかでも気に入っているのが、次の曲。
映画「Pulp Fiction」より、「Misirlou」。
胡弓と二十五絃琴、たったの二重奏でこの厚み。
演奏技術が、超絶的。
しかも、終始涼しい顔。鼻の横を掻くくらいの気軽さで、弾ききっている。
「この程度の曲、軽く弾けますけど、なにか――?」
と、言わんばかり。
胡弓の人、ちょっとイケメンと言えなくもない。
ほかのクリップに登場する奏者の中にも、なかなかルックスの良い人もいる。
なにより、アレンジが良くできていると、感心する。その楽器の特長を生かした見せ場を用意しつつ、洋楽との組み合わせをうまくまとめてある。
フュージョン系というか、リラックスして聞くには良いコンテンツだと思う。
こんなんも、癒されまっせ。
それにしても、「Misirlou」のメイン・フレーズ、
「♪あーそこーにー、毛―がはーえーたあ―」
と、聞こえてしょうがない。不謹慎極まりないが、脳内に定着してしまった――。ww