ベスビオ火山観光の後半。山道を登って、眼にしたものはーー。 | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

「山」ですねえ。

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結構登りがきついので、歩幅を小さくして、焦らず地道に、一歩ずつ。
怪我しないように、地面を踏みしめて進む。

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シャラ、シャラ、シャラーーと音がして、目の前の路上に斜面から落石が転がってきた。
あぶねー。

なにしろ火山だからねえ、よく見ると、いまにも転がりだしそうな岩が、いくつもある。
そういうところは、早く通り過ぎるようにした。

アホな高校生は、何にも知らずにはしゃいでいる。
わざと、どかどか砂を踏みしめたり、急に走り出したり。お前ら、いつかケガするからな。

人生、そんなに甘くない。


そうこうするうちに、ついに火口が見えてきた。

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ところによっては、うっすら白い蒸気を上げているところもある。

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ただ、硫黄の匂いとかはしなかったな。おとなしいもんだ。

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こっちは、火山国NIPPONの人間や。いろんな火山や、カルデラやら火口湖を見てきた。
悪いけんど、こんくらいのもんでビビりゃあせんのじゃ!

ナポリの市街とか、沖の島とかも、気持ちよく見渡せた。

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何しろ、天気が良かった。
あ、謎の飛行物体ーー。

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ーー飛行機だね。

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上の写真の、ずっと奥の方にある小屋が、登山道の終点。売店になっている。
途中写真を撮りながら、終点まで到着したのが10:40頃

下りは楽だが、転ぶのが怖いので、これまたソロソロ歩いて行った。
なので、元の駐車場まで帰り着いたのは11:20くらいになっていた。

これにて、ベスビオに別れを告げる。


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別れを告げたいのだが、迎えのバスが来てくれるのは、13:20
それまで、時間をつぶしていなければならない。

これがキツイ! 正直、登山よりきつい。

駐車場にある小さなBARで生ビールビールを飲んだ。だが、寒い。
じっとしていると寒い。

サンドイッチとか、ピザくらいは出せるようなのだが、どうせ碌なもんであるはずがない。
くやしいので、食事は頼まず、ポテチを買って酒のつまみにした。トマト味。

飲んで冷えたら、尿意が湧く。


もともと、登山前から若干トイレに行きたかったが、どうせ帰ってくるのだからと、タイミングを待っていた。
ちゃんとBARに金を落としたのだから、堂々とトイレを借りれば良いさ。
だからこそ、安心してビールを飲んだわけだし。

「トイレ貸してくれます?」
「ノー! 水がなくなったから、ダメ!」


にゃあにい?! トイレが使えないのに、ビールを出すってどういうこっちゃ?!!!

と、ブチ切れたいが、なぜか店側三人が半ギレムカムカなので、引き下がった。
でも、あと1時間も我慢できそうもない。アセアセ

仕方がないので、登山道入り口のBARに行ってみた。
頼んでみると、やっぱり水がないからトイレは使えないという。

「下のBARで頼んでみてムカムカと言われたので、そっちで断られたのでここへ来たと答えた。

貧相な東洋人がよほど哀れに見えたのか、やはり半ギレ気味だったカウンターのお姉ちゃんが、

「おしっこだけなら、水が出なくても使えるわよ」


と、トイレの鍵を貸してくれた。

ありがとう。トイレの女神さま

無事に、用を足しました。ガーベラ
持っていたペットボトルの水で、できるだけ流しておきました。
残した水で、手も洗いました。

ああ、水ってありがたい。水を大切にしよう。タラーキラキラ

貴重な教訓を胸に、家路についたのであったとさ。