いや、インチキ行商人とか、犬の糞とかじゃなくてーー。
そう、ベスビオ火山。
ポンペイの悲劇は、あまりにも有名。ナポリの歴史にも、大きな爪痕を残している。
といいつつ、いままで一度も登ったことがなかった。
まあ、そんなもんだわね。灯台下暗し?
1200メートルくらいの山で、1000メートル以上は自動車で連れて行ってくれる。
会社が四連休になったので、だば、いっちょう行ってみっぺかと、繰り出した。
いろいろ行き方はあるのだが、ものぐさなので、いちばんお手軽な直行バスを利用した。
まずは、いつも通勤に使っている地下鉄一号線で、ナポリ中央駅まで出撃。
そしたら、地上に出て、これまたいつも利用しているバス停へと、徒歩5分。
バス停には、いわゆるキオスクがあって、ここでバスツアーのチケットを売っている。

ありがたいことに、ここはツアーバスのピックアップ・ポイントにもなっている。
ここで待って入れば、迎えに来てくれるという訳。うん、楽ちん。
ベスビオ往復は18ユーロ。
ちなみに、これがその切符と、パンフレット。

「TramVia」という会社が運営している。
売店のおっちゃん、おばちゃんはとてもフレンドリーで、見知らぬ東洋人に親切に接してくれたのであった。
第一便は、09:15に、ここGaribaldiのバス停を出発する。
道路渋滞のひどさを考えて、09:00前からスタンバイしていたが、結局ほぼ時刻通りにやってきた。
ツアコンみたいなおばさんは、フランス語と英語を流ちょうに使い分けていた。さすが。
同乗客は、十数人。
バスは、すぐに高速道路に入り、一路ベスビオ火山を目指すのであった。

待っとけよ、ベスビオ!
絶対、登ったるからな、ボケ!
色々な行き先への乗客を、大型バスに載せていたが、途中ベスビオのふもとに当たるErcolano辺りで停車。
われわれベスビオ登山組数人は、合流したワゴン車に移らされた。

そこからは、すぐに山道に差し掛かり、細い道やつづら折りを、えっちらおっちら。


火口への登山道に到着したのは、10:00頃のことでした。

この先、火口に登るためには入山料の10ユーロが必要です。
われわれは、車内でツアコンさんから購入済み。お手軽で良いやね。

登山道は、火山灰というか、火山岩の砂というか、ガラス質の多い、滑りやすい土質。

気を付けていても、ときどき、「ズズーッ」と足元が滑る。危ない、危ない。

この小屋は、BAR兼土産物屋で、この先に登山道入り口がある。
おっちゃんが切符をチェックしていた。
今日は、高校生くらいの学生が集団で来ていて、うるさいは、邪魔だはで、往生した。
敵が土産物屋で立ち止まっている隙に、できるだけ追い抜いたりして、人混みを避ける。
天気は最高によかったが、空気が冷たかった。
登り道を進むので、暑くなるかと思ったが、山の天気を舐めたらあかんので、念のためにウインドブレーカーを持参していた。
早速、ウインドブレーカーを着込んで、山道を行くことになった。
(それでも寒かったくらい)