安ッ!

後は一切ノープラン。行けばわかるさ、迷わず行けよ!
50分弱の鈍行旅。乗り換えなしで始発から終点までの編成だったので、悩みなし。
楽勝で座れたし。
しかしまあ、イタリアもイギリスも、なんであんなに列車の座席が狭いかね?
ガタイのデカい人もいっぱいいるでしょうに。
対面シートだと、足元キッチキチ。だいたい、踏まれる。

今回は、向かい側の人がわりとちゃんとした初老の男性だったので、もろに踏まれる被害はなし。
それでも、荷棚から何度も小物を取り出したりして、立ち上がることが多かったので、そのたびに足を引き寄せて避難させておいた。
そうでもしないと、道端の小石以下の感覚で踏まれるので。
4人ボックスの窓側に座っていたが、残り3席に座られてしまった。
途中駅で車両に空席がめだったところで、雪隠詰から脱出。空席に移動した。
後はのんびりと終点のCaserta駅を目指すのみ。
で、道中、大した景色にも巡り合わず、駅に到着。

なんの特徴もない駅舎。
看板も、よく見ると、「Stazione(駅)」って書いてあるだけで、「Caserta」とは書かれていない。
いい加減だなあ。
もうね、駅を降りたら、目の前がお目当てのCaserta宮
。

そのための駅って感じ。
その割に道路を横断しにくい作りになっていて、もう少しなんとかせいよっ!て思ったが、仕方なし。
ぽこぽこ歩いて、向かいますわな。

前庭?的な敷地に入ると、もう公園風。広っ!
宮殿の建物は、遠くに見える。あれなんだろうなあ……。

後で、宮殿の内部から逆方向を撮影したけど、こんな感じ。

もうね、どこまでも続いていく、道ーー。
なんやろう? 世界は、我のもの。ひれ伏せ、愚民ども、的なね。

窓越しなので、ガラスが汚いね。紛らわしくひびが入っているし。(直せや)
はい、宮殿、どーん!

「魔法陣グルグル」的な植え込み。

こんなペースでは、入場する前に力尽きてしまうがーー。
えーと。ナポリ中央駅を、09:07に出発して、宮殿の建物に到達したのが10:00丁度くらいやね。

テロを警戒して?、警察が警備中。ご苦労さんです。

宮殿左側の、「愚民ホイホイ」から入場する。
ところがどっこい、トルストイ。当然入場券を買わねばならんが、これがとろい!
せいぜい50人くらいの大した列じゃないのに、結局20分またされた。



客のほとんどはイタリア人なのに、なんでそんなにかかるのか?
ちなみに、自分の番は10秒で終了。あらかじめ財布を手元に出しておいて、料金12ユーロきっちりを支払った。
Cash Onlyだったが、仮におつりが必要としても20秒もかかるまい。
50人がぜんぶ個人客だとしても、1000秒。17分で納まるはず。しかも窓口は3つもあるのに。

まあ、博物館につきものの、音声ガイド受信機を借りる人もいたので、遅かったのかもしれないが……。
だいたい、余計な世間話をしていたり、窓口に行ってから財布をごそごそやったり、客の要領が悪いに違いないのよ。
でもまあ、20分で済んだから、良しとした。想像の範囲内。
こーんなチケットをいただきました。

あっ? 指の皮がむけてる? どうでもいいがーー。

ゲートを通ると、宮殿建物の下という空間。

「愚民ホイホイ」は、光の刺す方角へと吸い込まれていくーー。
外に出ると、どーん!!

えーとねえ……。「庭」
という感覚で、良いのだろうか?


向こうの山まで続いている。

ベルサイユ宮殿を模倣したと言われているらしいが、ベルサイユを知らないので、訳わからん。
こうなると、行けるところまで行くしかないよね。

どうせ暇だし。広いということは、知っていたし。
天気が良いので、ハイキングだと思えば、健康的だし。
老人の一人旅だけど……。ほっとけや!
と、ここまで紹介したところで、ブログの容量制限に到達。
つづきは、別の記事にて。