それでは「Remo2」プロジェクト。記録した信号の加工編です。Audacityで再生用の信号波を | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

詳しくは、前の記事で紹介した元ネタサイトを参照!
ということなんですが、やりたいことの肝だけ紹介いたします。

1.ノウハウ集で紹介したように、録音開始部分と終了部分の無録音パートを削除します。


2.ステレオで録音されている場合、必要なのは1チャンネル分だけなので、波形が良い方を残して片方は削除します。


波形が良い方って何なんじゃい?!という疑問がありますが、いわゆる「矩形波」=台形状の凸凹がはっきりと記録されているものを指しています。
てっぺんが尖っているものは、失敗ですね。

3.加工用のトラックを一つ作ります。


4.新しいトラックに、搬送波用の波形を作ります。


赤外線リモコン信号用の搬送波は、本来38kHzなのですが、イヤホン出力から信号を飛ばす目的のために、その半分の19kHzで作成します。
後々、左右反転させたステレオ音声信号にして、「2倍利かせる」ことで、疑似的に38kHzを再現することになります。

Audacityのメニューから「ジェネレーター」を選び、「トーン」を選択。
「波形=サイン派」「周波数=19000」「振幅=0.9」「継続時間=(オリジナル信号の長さ)」でセットします。

振幅の0.9は元記事に書かれていたスペック。できるだけ大きい方が強い信号になるので、「1」でよいかもしれません。

5.オリジナル波形の「山」部分に合わせて、搬送波の「山」部分だけ残し、「谷」部分は振幅ゼロに加工します。


加工している様子が、こちらのイメージ。

イメージ 1

この作業がたいへん!

なにしろOn/Off切り替えが何十回とありますので、その都度「谷」を作りこむ作業が必要です。
上のイメージで、陰になって選択されている部分が、信号の振り幅をゼロにしようとしているところ。

左側は、すでにそのように加工された状態になっています。
(上がオリジナル信号のトラック。下が搬送波19kHzのトラック)

適当にズームインして、黙々と作業を続けます。

6.加工が終わったら搬送波のみ残して、オリジナル信号のトラックを削除します。


7.新しいトラックを作ります。


8.新しいトラックに、加工した信号波をコピーします。

トラック全体を選択して、「編集」メニューから「コピー」を選択。
新しいトラック全体を選択して、「編集」メニューから「ペースト」を選択。

後々ステレオ音声にするためです。

8.片方のトラックを、上下反転させます。


メニューから「エフェクト」を選択。「上下を反転」をクリックします。

9.上側のトラックの左上にある「Audio Track」というプルダウンメニューをクリックし、「ステレオトラックの作成」をクリックします。


これで、2つのチャンネルが一つのステレオ音声に合成されます。

10.出来上がったステレオ音声を、音声ファイルとして保存します。


「ファイル」メニューから、「オーディオの書き出し」を選択します。



以上で、作業は終わり。
なんだ、簡単じゃない?! --いやいやいや、めちゃくちゃ肩が凝ります。

作業を自動化するソフトも紹介されているのですが、使い物になりませんでした。
手作業に勝るものなし!

ここまでできると、ゴールが見えてきた感じになります。

ということで、今回はこれまで!