食材ハントマン v.s. Saikebon: 戦いの火蓋は、今切って落とされた! | 「藍染 迅(超時空伝説研究所改め)」の部屋

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小説家ワナビーの「藍染 迅(あいぞめ じん)」です。

書籍化・商業化を目指し、各種コンテストに挑戦しながら、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、アルファポリスなどに作品を投稿しています。

代表作は異世界ファンタジー「「飯屋のせがれ、魔術師になる。」。

「どうなんだ、Saikebon! お前も、「Suzi Wan」の二の舞か?
粉々の、パラパラの、もそもその、シャバシャバなのか?」


まずは、敵の佇まいをうかがう食材ハントマンであった。

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カラーリングは、なかなかお洒落なSaikebonであった。

「ーーさすがはSaikebon。隙がないな」


一瞬攻めあぐねた食材ハントマン。しかし、ひるむことなくマウントポジションをとる。

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「油断したな、Saikebon! 貴様の調理法は、すべて見抜いた。予言しよう、3分後には貴様を倒す!」


そう叫ぶと、食材ハントマンはSaikebonのマスクをはぎ取った。

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「貴様ーー、何か隠しているな? 何だこの袋は?」


食材ハントマンは隠されていた袋の中身をすべて、Saikebonにぶちまけた。

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「覚悟はいいか? これでもくらえ!」


いうや否や、沸騰した熱湯をSaikebonの体内に流し込んだ。
ボコボコと、声をあげて苦しむSaikebon。

ーーそして3分の時が流れた。

Saikebonは抵抗する力を失い、ついに食材ハントマンの軍門に降った。

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「手間をかけさせやがって。随分、汗をかいてるじゃねえか」

よく見れば、Saikebonは丸腰であった。

「お前もいい度胸だぜ、武器もなしにこの俺に立ち向かうとはな...」


昨日の敵は今日の友。
最後は、Saikebonと熱く握手を交わす食材ハントマンであった。

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「最後に一つだけ言っておく。お前の調理時間は、3分じゃなくて5分だ! 何でもアルデンテが良いって訳じゃねえんだぜ、イタリア野郎。でもな、味はなかなかのもんだったぜ」


そう捨て台詞を残し、食材ハントマンは夕陽に向かって消えていった。

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「食材ハントマーーン、カムバーーック!!」

少年の叫び声が、荒野に響き渡ったーー。
(少年、どこにいた?)