子を持つ親の身としては、ずしりとくる映画だった。
十二歳くらいだろうか? 主人公の男の子が、妹弟を養わなければならない現実。
したくても、バイトはできない。
歳をとると、金を稼ぐ苦労も、貧乏のつらさも知っている。
話の展開を見て、はらはらする。
「病気になったら、終わりだよなあ」と思う。
泣きましたよ。そりゃ、泣くって。
エンディングはなあ。ハッピーエンディングにできるストーリーじゃないけれど、あれで終わられるのもなあ。
重くなった心が晴れないよ。
嘘でもいいから、未来はないのか?
それがリアルであり、ドキュメンタリー・タッチを追求した監督の目線なんだろうけど。
少し、我が子の昔に似ていたので、つらかった。
すごい映画だというのはわかったが、好きにはなれないなあ。
重すぎて。
これはすべて個人の感想である。