5月頃から落ち着かぬ日々を過ごしてきた。
怒涛の二泊四日ヨーロッパ出張など、肉体と精神の消耗戦を繰り広げてきた。
今週も出張になりかけていたのだが、すんでのところでメンバーから外れた。
ということで、久々にマイペース?の一週間が到来した。
「代償行為」
肉体的、精神的に追い詰められたとき、人間はどこかに吐け口を求めないと均衡を保てない。
このようにして先週、リミッターの外れた理性の赴くまま、衝動買いシリーズが開幕した。(スマホ衝動買い以来、約3ヶ月ぶりのことであった)
①SONY 3Dヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1 (約61k\)
昨年11月にオープン価格(実売価格約6万円)で発売されるや、大評判となり品切れ状態。
需要と供給の経済法則により10万円前後のプレミアム価格でネット取引される程の人気となった。
さすがにそんな阿呆な値段では買う気が起こらないし、家電品に付き物の初期不良が終息するまでの期間を考慮し、待ちの体制に入っていた。
5月頃から出荷再開し値段も落ち着いてきたらしいが、こちらは消耗戦の最中で気づかなかった。
若干乗り遅れて底値を逃したが、ネットで61k\程度の出物を発掘。
リミッターOFFモードなので、躊躇なく発注。
スペックとかまったく調べず。
何なら失敗で結構というくらいの態度である。
(入力端子がHDMI×1しかないなんてことは知らなかった。へたすれば対応機器を持っていないということもありえた状態)
6/16(土)朝、あっさりと商品到着。
この段階で、「土曜日はおもちゃをいじり倒す日」に決定した。爛れている。
化粧箱がちゃっちい。安い湯沸しとかが入っているようなさいころ型の箱。
一瞬、「パチモンか?」と恐怖したが、めげずに開梱。
入力端子の件で一瞬「えっ?」となりながら、とりあえずCATVのセットトップBOXに接続。
ムービーPlusでたまたま上映中?の「パールハーバー」を途中から視聴。
当然2D画像である。
額が痛い。鼻(鼻梁)が痛い。
視野が合わない。
結局装着時の調節に失敗していたと、後で判明。
1時間半の苦行の結果、鼻梁に赤い溝がくっきりと刻まれていた。
しかし、画質の良さは確認。
5.1chサラウンドも映画館並みの臨場感といえる。
うまく没入できると、客席数50人分くらいのミニシアターで映画を観ている感じになれる。
画面の下にダミーの客席とかを表示するモードがほしい。
上映開始時に緞帳が上がるとか...。
動画編集ツールでそういうソフトを作ろうか。
昼食として餃子入りラーメンをでっち上げて食した後、額と鼻梁の回復を待って格闘再開。
今回は、ベスト・ポジションを求めてストラップの長さと装着時の傾きを微細に検討した。
その結果、ぎりぎり鼻梁に重量が掛からず十分な焦点距離を稼げる装着方法を開発!
ためしに裸眼でCATV経由BS番組の「ロード・オブ・ザ・リング」を視聴。
字幕にはぴったり焦点が合うが、画像はピンボケ。
だが、近眼分だけの誤差になっていることを体感。これでいけるであろう。
途中からめがねON!
大丈夫だ。めがねに干渉させずに焦点を保てる装着位置確保。
画質超美麗。
2Dなのに背景が立体的に見える。
一応右目と左目が(同一の)別画像を見ているせいもあるのだろう。
初日のテスト・ドライブ終了。
二日目、6/17(日)。
午前は、洗濯、ゴルフ練習、クリーニング引取り、買い物等、「アクティブに」過ごす。
昼飯は外食で蕎麦。
午後の課題として、コタツを片付ける。
さすがにね。もういいだろう。
その後、部屋で使用中のノートPCがHDMI端子付である事を発見!
(いまさらだ...)
ところで、入力用なのか、出力用なのか?
知らん!
とりあえずHMZ-T1に接続。
おお、PC画面が目の前に!
手探りでマウスを操作したりして...。
シュールだ。
タッチPAD系でこういうことをしたら、かなりSFチックなムードに浸れるであろう。
将来の技術進歩でヘッドマウント・ディスプレイがスカウターくらい小型軽量化されてワイヤレスになれば、bluetoothキーボードとセットで「どこでもPC」が実現する訳だ。
夕食はスーパーの握り寿司。贅沢だ。
食後、満を持してDVDソフト(「アイアン・マン」)をPCで再生する。
ビール&つまみを手元に用意。
今回は、めがね着用時のベスト・ポジションで苦痛なく装着。
座椅子角調整ヨーシ!
発進しまぁ~す!
オープニング・メニューでの言語選択、サブ・タイトル選択を手探り
マウスでシュールにクリック。いいね。
本編スタート!
ふーむ。
画面の中で、主人公のスタークがバーチャル3D/CADで設計しているぞ。
3D表示の3D/CADを、さらに3Dで観たらリアルなバーチャル感が出るのではないか。
意味不明である。
おーう。
スーツ稼動シーンでは、ヘッド・セット内に操作モニターが表示される感じがリアルに味わえる。
なんたって、ヘッド・セット内で観ているから。
顔面の圧迫感あるし。
映画一本見終わって、疲労感なし。
我極めたり。
これは映像ソースを確保せねば。
3Dといえば、Blu-rayだな。
こうして、Blu-ray「レコーダー」の購入が採択された。
再生専用機という発想は毛ほどもない。
リミッターが外れているから。
しかし、いきなり跳びつくというのはどうなのだ。ヒネリがない。
熟成期間(短期)の設定が可決される。
中継ぎだね。箸休めが必要である。
②汎用バッテリー充電器(約1.9k\)
black berryのバッテリーが死んでいる。本体装着充電では回復しない。
たぶん本体が水没経験者で、充電回路が死んでいるのだ。
(ジャンク品扱い=1k\で購入したものだから、ジャンクで当たり前である)
しかし、配達直後は動いたのでバッテリーは死んでいないはず。
ならば直接充電してみましょう。
汎用充電器の購入決定。
ほかのバッテリー(デジカメ、H/PCの予備バッテリー等)の充電に使えるし、sig3のACアダプターが対応していない240V環境での充電用に使えるのではないか?
できるだけ充電容量の高いやつを検索→発注。
充電時間を少しでも短縮できれば。
USB出力端子もついているので、スマホ等の充電器も兼ねられる。
お出かけの荷物が減らせるのじゃありませんか?
ヤマトのメール便で6/18(月)到着。
ふむふむ。
期待通りの安っぽい作りだ。
ペラペラの樹脂製筐体。軽くていいじゃないか。
で、どうなんだ?
なつかしのCANON IXY用バッテリーを充電してみる。
極性は自動判定なのだね。楽でヨシ。
ふーん。
いきなり充電済み表示(青色LED点灯)だ。本当か?
数時間放置。
外す→付ける→再充電。
ピンク色LEDが点いた。充電中。
なるほど。
過放電で低容量化していたセルに、いわゆる「活入れ」ができたようだ。
いけるんじゃない。これもハイパワー充電に期待したメリットだ。
満充電後、保管。
black berry用バッテリー。普通にセット。
やはり青色LED点灯。
だろうね。
とりあえず中断。
D級難度、休眠中のsig3用予備バッテリー(NEC純正)の充電に挑戦!
何が難しいって、(1)電極が隙間に引っ込んでいる、(2)本体装着用のフック
が出っ張っていて電極面に端子が届かない、(3)円柱形状なので充電器に
セットできない(スライド式の台が薄板状のバッテリーを端子に押し付ける
構造)。
大容量・高電圧のバッテリーは爆発や発火のリスクを伴う危険物だから、変な充電ができないようにガードしてあるのだ。
それを裏切ろうとしている訳だが。
解決策:アルミホイルで電極を手作りし、sig3バッテリーの電極スリットに挿しこみ、折り曲げてフックの外面まで接点を延長し、輪ゴムで充電器に固定。
いいぞ、原始的で素敵だ。
小学生のときに作ったプラモデルを思い出した。
300円のゴム動力潜水艦。
いけるのか?
青色LED点灯。スイッチングを繰り返すと、一瞬ピンク点灯した後、青色に戻る。
電流は流れているようだ。
放置。就寝。
1時間後、気になって温度上昇の有無を確認。過熱なし。
火事で焼け出されることはないと自分を納得させる。
就寝。
6/18(月)06:00時、起床。朝食はピーナツバター・トースト&牛乳。
バッテリーは青色LED点灯状態のまま。
取り外す→sig3本体にセット→sig3の充電表示LEDのオレンジ発光(充電中)
を確認。
おお!
かつて数秒で満充電表示されてしまうにもかかわらず、1分ほどしか本体駆動
できなかった屁たれバッテリーが、普通に充電されているではありませんか!
(劇的!ビフォー・アフタのBGMで)
放置。
十分後も充電進行中、ヨシ!
かたや、放置していたblack berryバッテリーを充電器にセット。
当然青色LED点灯→放置。活入れを期待。
出勤にいたる。
black berryの物故バッテリーまで復活できたら、なかなかのロマンである。
同じく物故リストに入っている、あのバッテリーとかこのバッテリーとかも復活できるのではないか?!
Hope is a poor man's last resort.
という箴言を思いつく。
リミッターが外れているから。
ところがだ。
帰宅後チェックしてみたとろ、sig3の充電状態はほとんど改善されていなかった。
やはり充電容量の上限を回復する事は出来なかったようだ。
少しだけ充電できた程度。
結局このバッテリーを甦らせることはできないのか?
それならそれで、次の買い物が活きてくる訳だが。
(black berryに至っては全く効果なし。正式にバッテリーの死亡が確認された)
③sig3用予備バッテリー(約2.4k\)
世の中からなくなる前に、かつ価格が高騰する前に確保に走った。
6/18(月)時点で業者発送済み、未到着。
まあ、バッテリーは単なるバッテリーなので、たいしたドラマはないでしょう。
ただ、バッテリーは長期間放置すると死んでしまうので、定期的な充電/放電が必要である。
それはそれで面倒くさいが、リミッターが外れているので先のことはあまり考えない。
見えていても知覚しない。便利である。
ある意味無敵だ。
つづく...