■帰巣本能が故郷を恋しくさせる
今年もお盆シーズンが終わりました。
お盆のUターンラッシュがニュースで頻繁に話題になっていたので、
「帰省」について考えてみましょう。
とかくお盆シーズンはゴールデンウィークと少々違って、
墓参りや祭りの参加、孫を楽しみに待つ父母祖父との久々のふれあいに、
生まれ故郷やそこで生まれてないにしても幼少時代を過ごした地に帰省しますよね。
最近ではレジャーだ海外旅行だとそんな風潮も若干薄れつつはありますが、
まだまだ多くのヒトはいわゆる「地元」に帰省しているんです。
この「帰省」、じつはたんに墓参りや孫の顔見せだけではありません。 実際遠くに居てもなぜか生まれ育った故郷が愛しい恋しい、
生物は生まれ育った環境がもっとも心地よくリラックスできる場所なんです。 <自分の周りの身近な動物を連想してみて下さい。
哺乳類・鳥類・爬虫類・昆虫…結局「自分の陣地」「自分の棲家」つまり安住の場所を持ち、 <そこに戻ろうとしますよね。
ヒトはごくごく小さな自然の一部、自然の摂理・ヒトの本能によって行動しているんです。
帰巣本能が社会におけるイッキ集約型のバカンスとあいまって、帰省ラッシュを生んでいるんです。
帰省ラッシュの正体は帰巣本能だったんですね。