銀座近辺は意外と蕎麦屋が少なく よし田、田中屋、長浦 位で、最低週一回はそばを食べるオジサン族にとって昭和通りを越えるとは言え、「流石」は値段は一寸高めですが銀座に得難い存在です。

本日はまだ猛暑のさなかでもあり、「揚げ花そば」と言うぶっかけそばを頂きました。揚げ玉、温泉卵、わかめ、きゅうり などに数滴の自家製ラー油が落としてあり、蕎麦つゆは最後まで飲み干せる薄味です。蕎麦自体は修善寺の名店「朴念仁」仕込みの十割ですが、かなり細めに仕上がっています。老舗と言われる店と違って個人のこだわりや主張が強く感じられる良いお店だと思います。

・・・と、ここからは一寸一言。

平日は11時半からの開店ですが、お盆の期間は休日扱いで12時オープンの模様です。たまたま早めに着いたお客様が炎天下の中で15分ほど待っていたのですが、12時に扉を開けた女性スタッフは「今日は平日なのに12時からなの?」との客の質問に対し「うちでは休日扱いです」とそっけない応対です。「お待たせしました」の一言もなく、食器を落として破片がお客様の方に飛んでも「失礼しました」も言わず、一同唖然としてしまいました。

他の所作は無難にこなしていましたが、どうも気持ちがお客様を向いていないお店の典型を見たような気がします。

オーナーや職人は素晴らしい仕事をしているのですが、従業員までが「うちは良い仕事をしている」と誇りを持つあまりに接客の基本を忘れている店は個人の店舗に見られがちですが、大変もったいないと思いました。

味の割にブログの評価が低いのもどこかバランスが問題なのでしょうね。
わたし的旬なアラカン生活


流石

東京都中央区銀座1-19-12 理研ビルB1

京都土産も大体のものが東京で手に入る今日この頃ですが、原了郭の黒胡椒は京都に行かなければ買えない品です。先日新幹線の京都駅構内でも売られるようになり、京都伊勢丹の牙城も崩れ、いずれは東京のデパートでも売られるのも時間の問題でしょう。
そんな中で「京都観光案内所」で売られる「五山送り火」の扇子(京扇堂製)は2,000円でお手頃のお土産です。
と、言った口上で家内に扇子を渡したら、「東京駅のヤンマービル京都情報館」で売っているわよ!…悩ましいお土産選びは終わりのない旅のようです。
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神戸で和食を頂く機会が少なかったのですが、紹介されて伺いました。

北野坂の「みなと銀行」からすぐのビルの4階です。丁度北野坂の並木が目線の下と成り、窓際の席の解放感はこの店の魅力です。

最近カウンターを銀杏の無垢に替えたばかりで、見事な仕上がりです。

料理も素晴らしかったが、器の使い方や盛りつけの装飾にもかなり気(もちろんお金も)を使っている様子で行くたびに驚きと感動が期待できそうです。

さて、肝心の食事ですが、季節柄、鱧、冬瓜なども良かったと思いましたが鮎と穴子は特筆できます。

まず鮎ですが身、骨、ウルカを別々に調理してあり、付け合わせに子鮎の煮物が添えてありました。

穴子は伝介穴子と言う明石近辺のもので、お造りとして出されましたが、白身の清涼感と存在感が主張された逸品でした。御主人は「浅田屋」で修業されたようで、最後のころに出された治部煮についても「金沢で修業をしたので、ついメニューに入れてしまう…」等と照れているのが面白かったです。

お酒の出し方も3種類のお勧め銘柄をおちょこで試飲してから決められるので日本酒ファンにはたまりません。

締めは土鍋ご飯ですが、焚いている途中の「アルデンテ」状態の米を猪口にいれて出してくれる等、随所に遊びを忘れません。


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