今朝、ラジオを聞いていたら、
国民栄誉賞は今後の彼女たちの人生にとって
かなり重荷になるだろうと心配する声があった。
これから国民栄誉賞にふさわしい
ふるまいをしているか”監視”される。
その時はなんにも言われなくても、
何かしらの”不祥事”を起こした時に
バッシングの起爆剤になりかねない。
最終的に、国民栄誉賞を返上しないのか?
と、矛先が、なでしこジャパン全体に向かう。
ふと、小林秀雄の言葉を思い出した。
「生きている人間などというものは、
どうも仕方のない代物だな。
何を考えているのやら、
何を言い出すのやら、しでかすのやら、
自分の事にせよ他人事にせよ、
解った例しがあったのか。
鑑賞にも観察にも堪えない。
其処に行くと死んでしまった人間
というものは大したものだ、
何故、ああはっきりとしっかりとして来るんだろう。
まさに人間の形をしているよ。
してみると、生きている人間とは、
人間になりつつある一種の動物かな。」
-小林秀雄 『無常という事』 より
そうなんだよな。 死ぬと評価は定まっていくけど
生きてるうちは、よくわからないのが人間なのだ。
特に、なでしこジャパンの選手たちはみんな若い。
見るからに やんちゃなのもいるし天然なのもいる。
これからの人生 まだまだいろんな波があるだろう。
マスコミは”持ち上げて落とす”のが常套手段。
国民も簡単にのせられてバッシングが始まる。
私の持論なので、何回も書いているけど、
熱狂は必ず醒める。
最後まで自分の味方でいてくれるのは
熱狂せず冷静に忠告してくれていた人だ。