最近の仕事のことは書けないので
またまた本の紹介で恐縮ですが・・・
酒井順子さんの新刊
酒井さんの筆は衰えるどころか
ますます冴え渡っておりました
観察眼がとても鋭い
私は酒井さんの本が大好きでよく読みます
でも酒井さんは人間の本性というか
汚い部分をいや~な感じで書くので
アンチ酒井が多いのは理解できます
私も、何で酒井さんの本を好きになるわけ?
なんていうふうに聞かれたりするわけですが
それはなんというか商売人の性というか
どんなに正論(と自分では思っている)を吐いて
ギスギスした世の中は嫌だとか言ってみても
「負の感情は捨てられないものだ」 という
あきらめに似たような思いがどこかにある。
お客様の負の感情を無視したら
商売なんてできやしないし σ(^_^;)
人間は理屈ではなく感情で動く。
だから、人間の本音を知りたい。
酒井さんの表現(『枕草子RIMIX』) を借りれば
玄米ばかり食べるような生活には潤いがないように
意地悪が全く存在しない生活には面白みがない
そうそう、あの清少納言も
人のうへ をいうを腹立つ人こそ、いと わりなけれ。
いかでか、いはでは あらむ。 わが身をばさし措きて、
さばかり もどかしく いはまほしきものやはある。
-『枕草子』 第252段
他人の噂をするのに腹を立てる人って KY
言わずにいられるはずないじゃないの!
って言ってるし。
でも、人の噂や悪口を言う者は
人から言われても恨むなかれ。
負の感情は負の感情を呼ぶ。