日本が降伏したのは2個の原爆で

戦意を喪失したからと思っていました。


しかし、


『 「暗闘」 スターリン、トルーマンと日本降伏 』


という本を読むと


そんな単純ではなかったことがよくわかります。


原爆投下以前から 上層部からの密命で

終戦準備を進めていた若手グループがあった


原爆を落とされても 実態がよくつかめず

戦意を失うほどの脅威には至っていない


原爆よりは ソ連の参戦が 衝撃だったらしい

(ソ連の斡旋による終戦工作を進めていたから)


それでも


和平派は 軍部の暴走を恐れて声高に主張できず

強硬派は カッコ悪くて今さら引っ込みがつかない


ずっと膠着した状況が続き


結局は 天皇の 「聖断」 という形式で

事態の収拾を図らざるを得なくなった


一度はじめてしまった戦争を

終わらせるのはホントに難しい


すべてを話し合いで決めるような

"民主国家"なら なおさらでしょう


別にこちらから仕掛けなくても

周辺国の紛争に巻き込まれる

可能性がある今の日本において


「象徴」という位置付けとはいえども

天皇が君臨している今の仕組みは

残しておいたほうがよい気がします・・・