第96回、夏の甲子園大会の地方予選もいよいよ大詰め。27日は日曜日とあり、11の県で決勝戦が行われたが、劇的な幕切れや大接戦が相次いだ。

【石川決勝】
小松大谷
150 110 000 8
星稜
000 000 009× 9

小松大谷が8回まで8点のリードで勝利をほぼ手中に収めていたが、9回に星稜が一挙9得点で逆転サヨナラとドラマのような展開。8回までは2安打に抑えられ、本来ならばコールド負けになってもおかしくないスコアだが、打線は点差が開いても最後まで諦めなかった。7点を返し、1点差に迫った時はもう2アウト。ここまでかと思われたが、四球と単打2本で大逆転。本塁打を含む、5本の長打を浴びせた。

【新潟決勝】
関根学園
110 000 000 2
日本文理
000 000 103× 4

プロ注目の飯塚悟史投手が先発し、8回まで2失点。1対2で迎えた9回にドラマは待っていた。飯塚がヒットで出塁して口火を切ると、四球などで走者をため、小太刀緒飛選手が逆転サヨナラ3ランで優勝を決めた。関根学園は初出場を目指したが、届かなかった。

【群馬決勝】
健大高崎
001 000 000 1
伊勢崎清明
000 000 000 0

昨年夏に優勝した前橋育英高校を破った健大高崎が優勝。先発の川井、高橋和、松野の3投手が、相手打線をなんと無安打に抑えるリレーを見せた。決勝戦では非常に珍しい光景だった。

その他も開幕から波乱が起きた埼玉大会も決勝戦が行われ、最後は私学の春日部共栄が優勝。栃木では作新学院が栃木県勢で初めて4年連続の甲子園出場を決めた。広島では広陵が21度目の出場。その他、長野は佐久長聖、兵庫は神戸国際大付属、鳥取は八頭、岡山は関西、香川は坂出商業が27日に甲子園切符を手にしている。