降雨のため開始が大幅に遅れた錦織圭(日清食品)とシモーヌ・ボレッリ(イタリア)の3回戦は、決着がつかぬまま日没中断となった。ウィンブルドン伝統の休養日〈ミドルサンデー〉を挟むため、2日後の再開となる。ここまでのスコアは、錦織から3-6 6-3 4-6 7-6(4) 3-3。まったくのイーブン。
ボレッリを132位の選手として見るべきでないということは、戦前からわかっていた。元は36位の実力者である上、1回戦で伊藤竜馬(北日本物産)と対戦した際、サーブの威力と、フォア・バックともに安定した力強いグラウンドスロトーク、ネットプレーの巧さが印象的だった。2回戦で第22シードのフィリップ・コールシュライバーをフルセットで退けたとなれば、危険度はさらに上がる。
警戒した通りボレッリは好調。体中に漲る気迫は、手首のケガから復活してきた喜び、ラッキールーザーとしてのチャンスを生かすのだという決意の表れに違いない。芝では、早いタイミングでネットに出ていくというアグレッシブなプレーを心がけてきた錦織だが、ボレッリの重いショットに押され気味で、なかなか仕掛けていけない。逆にボレッリは頻繁にネットへ突っ込み、ボレーを成功させた。
第1セットの第8ゲームで先にブレークしたのはボレッリ。3-6でセットを落とした錦織は、第2セットは序盤のブレークを生かして6-3で奪い返したが、第3セットの最後にブレークを許してまたセットを失った。第4セットはピンチをしのぎしのがれ、タイブレークへ。欲しいところでサーブが決まり、激しいラリーにも耐えた錦織がセットをイーブンに戻した。
最終セットは互いにキープの3-3だ。今日試合を決められなかったことでより大きな痛手を受けたのはどちらだろう。勝つべき立場にいる錦織か、それとも、あと2ポイントで勝利というところまで漕ぎ着けていたボレッリか…。
月曜日は錦織のサービスゲームから再開される。ボレッリのサーブ力を考えれば、ここを落とせばほとんどあとがない。サーバーの錦織に、より大きなプレッシャーがかかるだろう。まったく気の休まらないミドルサンデー、錦織のタフな精神力に期待しよう。
ボレッリを132位の選手として見るべきでないということは、戦前からわかっていた。元は36位の実力者である上、1回戦で伊藤竜馬(北日本物産)と対戦した際、サーブの威力と、フォア・バックともに安定した力強いグラウンドスロトーク、ネットプレーの巧さが印象的だった。2回戦で第22シードのフィリップ・コールシュライバーをフルセットで退けたとなれば、危険度はさらに上がる。
警戒した通りボレッリは好調。体中に漲る気迫は、手首のケガから復活してきた喜び、ラッキールーザーとしてのチャンスを生かすのだという決意の表れに違いない。芝では、早いタイミングでネットに出ていくというアグレッシブなプレーを心がけてきた錦織だが、ボレッリの重いショットに押され気味で、なかなか仕掛けていけない。逆にボレッリは頻繁にネットへ突っ込み、ボレーを成功させた。
第1セットの第8ゲームで先にブレークしたのはボレッリ。3-6でセットを落とした錦織は、第2セットは序盤のブレークを生かして6-3で奪い返したが、第3セットの最後にブレークを許してまたセットを失った。第4セットはピンチをしのぎしのがれ、タイブレークへ。欲しいところでサーブが決まり、激しいラリーにも耐えた錦織がセットをイーブンに戻した。
最終セットは互いにキープの3-3だ。今日試合を決められなかったことでより大きな痛手を受けたのはどちらだろう。勝つべき立場にいる錦織か、それとも、あと2ポイントで勝利というところまで漕ぎ着けていたボレッリか…。
月曜日は錦織のサービスゲームから再開される。ボレッリのサーブ力を考えれば、ここを落とせばほとんどあとがない。サーバーの錦織に、より大きなプレッシャーがかかるだろう。まったく気の休まらないミドルサンデー、錦織のタフな精神力に期待しよう。