サッカーゼロックス・スーパーカップ サンフレッチェ広島が3度目の優勝

サッカー富士ゼロックス・スーパーカップ（Fuji Xerox Super Cup 2014）は22日、東京・ 国立競技場（National Stadium）で行われ、サンフレッチェ広島（Sanfrecce Hiroshima）が2-0で横浜F・マリノス（Yokohama F Marinos）を下し、通算3度目の優勝を飾った。

昨季J1王者の広島と、惜しくもリーグ２位に終わりながらも天皇杯優勝を果たした横浜FMが今シーズン初の公式戦で激突。タイトルを懸けたスーパーカップの試合に臨んだ。

立ち上がりから積極的な姿勢を見せた広島は、野津田のクロスから石原のシュートでいきなりゴールを襲う。これは決まらなかったが、６分には先制点を奪うことに成功。石原が右サイドを突破して深い位置からクロスを入れると、GKの目の前に飛び込んだ佐藤は触れなかったが、中央に抜けたボールを野津田が押し込んだ。

最高の形で試合をスタートさせた広島だが、２９分には清水が負傷するアクシデントが発生。プレーを再開できず山岸との交代を強いられる。嫌なムードとなった広島に対し、横浜FMはセットプレーなどで何度か同点ゴールをうかがう形もつくり出した。前半終了間際には右寄りの良い位置からのFKを、中村ではなく新加入の藤本が狙ったがわずかにゴールの上。前半４５分はそのまま１点差で終了した。

後半に勢いを取り戻した広島は立て続けに横浜FMゴールに迫る。５０分には石原の右サイド突破から佐藤がゴール前で決定的な形を迎えたが、これはGK榎本が至近距離からのシュートに見事に反応してゴールを割らせなかった。

５２分にはまたも広島が右サイドを突破。マイナスの折り返しを受けた青山がペナルティーエリア手前での切り返しからシュートを放つと、榎本の手を弾いたボールがゴールに収まったが、ゴール前のオフサイドポジションに入り込んでいた佐藤がプレーに関与したとしてゴールは認められない。

決定機を生み出しながらもなかなか追加点を奪えなかった広島だが、６６分についに待望の２点目を奪う。先制点の野津田が右サイドからGKの手前に絶妙なボールを送ると、佐藤との交代で出場していた浅野が反応。１９歳コンビの連係で横浜FMを突き放し、広島がタイトル獲得に大きく前進した。

１ゴール１アシストの活躍を見せた野津田はその後も躍動。７５分には右サイドからドリブルで持ち込んで強烈な左足シュートを放ったが、惜しくも右ポストを叩き、自身２点目のゴールはならなかった。

２点を追う横浜FMの反撃も危なげなく切り抜けた広島は、そのまま２－０で試合を終了。昨シーズンに続いてのスーパーカップ連覇で、今季初タイトルを獲得する幸先良いスタートを切った。