大相撲初場所 遠藤、琴欧洲を破り初２桁勝利

大相撲初場所１３日目（２４日、両国国技館）横綱白鵬は大関稀勢の里を押し出して、初日から１３連勝とした。１敗で横綱を追う大関鶴竜は大関琴奨菊を下手投げで、大関昇進後最多となる１２勝とした。平幕遠藤は関脇琴欧洲をすくい投げ、１０勝目を挙げた。敗れた琴欧洲は６敗目を喫し、今場所後の大関復帰はなくなった。優勝は全勝の白鵬と１敗の鶴竜に絞られた。

遠藤は立ち合いで琴欧洲と真正面からぶつかり、左四つにがっちり組んだ。パワーで勝る琴欧洲の圧力をまともに受けずるずると後退したが、強引に勝負を決めようと、上体が上ずった琴欧洲のすきを見逃さなかった。土俵際で上手投げに出た琴欧洲にすくい投げをうち、優勝経験もある前大関をうっちゃった。

「無我夢中でした。土俵際では体が自然と反応しました」

１２日目に敗れた琴奨菊戦では前に出る大関の圧力の前になすすべなかった遠藤。しかし、この日は敗戦を糧に、力で劣る相手に巧みな取り口を見せ、自身初となる２桁勝利を達成した。