◆ノルディックスキー ジャンプ男子 HTB杯国際大会(18日、札幌市大倉山=HS134メートル、K点120メートル) W杯下部のコンチネンタル杯を兼ねて行われ、ソチ五輪ジャンプ男子でメダルを狙う葛西紀明(41)=土屋ホーム=が、279・6点で4年ぶり5度目の優勝を手にした。出場選手で唯一、130メートル越えを2本そろえて快勝。今月11日のバートミッテンドルフ大会(オーストリア)でW杯最年長優勝を果たしたばかりのベテランが、地元で凱旋Vを飾った。
2回目のジャンプを133メートルにまとめると、優勝を確信した葛西は右腕を上げた。W杯で史上最年長優勝を飾り、迎えた今季初の国内大会。地元でも圧倒的な力を見せて「凱旋V」を飾った。
ベテランらしさも見せた。2回目のスタート。葛西は15ゲートから1回目と同じ13ゲートへの変更を指示したが、ヤンネコーチ(土屋ホーム)の判断で11ゲートになった。一気に4ゲート(2メートル)下がるのは葛西も「記憶がない」という初体験。「えっ?と思ったけど、集中して飛びました」と予想を超えるゲート変更にも、冷静さを失わなかった。
4ゲート下がれば助走速度も2キロ前後遅くなり、飛距離も落ちるといわれる中で、ヒルサイズに迫る133メートルの大ジャンプ。「100メートル付近に落ちたら、どうしようかと思った」と冗談を交えた。ゲートを下げても優勝できるという自信の裏返しでもあった。
史上最年長Vとなった10季ぶりのW杯勝利を機に「心臓が強くなった」という。1回目は一人だけHSを2・5メートル越える136・5メートルをマーク。「ほぼ完璧だった」と納得の表情を見せた。
冬季五輪では世界最多となる7度目の五輪参加を控え、日本選手団の主将に初選出された。「身の引き締まる思い。調子もいいので主将として五輪では金メダルを取りたい」と意気込む。
この日、女子W杯では同じ所属先の伊藤が初の表彰台に上がった。「パワーが伝わったかな」と目尻を下げる41歳は、STV杯(19日)、W杯札幌大会(25、26日)にも出場予定。「いつも五輪を考え過ぎていた。リラックスした感じでソチ五輪に入れればいい」。悲願の金メダルを見据えて1歩ずつ進んでいく。
2回目のジャンプを133メートルにまとめると、優勝を確信した葛西は右腕を上げた。W杯で史上最年長優勝を飾り、迎えた今季初の国内大会。地元でも圧倒的な力を見せて「凱旋V」を飾った。
ベテランらしさも見せた。2回目のスタート。葛西は15ゲートから1回目と同じ13ゲートへの変更を指示したが、ヤンネコーチ(土屋ホーム)の判断で11ゲートになった。一気に4ゲート(2メートル)下がるのは葛西も「記憶がない」という初体験。「えっ?と思ったけど、集中して飛びました」と予想を超えるゲート変更にも、冷静さを失わなかった。
4ゲート下がれば助走速度も2キロ前後遅くなり、飛距離も落ちるといわれる中で、ヒルサイズに迫る133メートルの大ジャンプ。「100メートル付近に落ちたら、どうしようかと思った」と冗談を交えた。ゲートを下げても優勝できるという自信の裏返しでもあった。
史上最年長Vとなった10季ぶりのW杯勝利を機に「心臓が強くなった」という。1回目は一人だけHSを2・5メートル越える136・5メートルをマーク。「ほぼ完璧だった」と納得の表情を見せた。
冬季五輪では世界最多となる7度目の五輪参加を控え、日本選手団の主将に初選出された。「身の引き締まる思い。調子もいいので主将として五輪では金メダルを取りたい」と意気込む。
この日、女子W杯では同じ所属先の伊藤が初の表彰台に上がった。「パワーが伝わったかな」と目尻を下げる41歳は、STV杯(19日)、W杯札幌大会(25、26日)にも出場予定。「いつも五輪を考え過ぎていた。リラックスした感じでソチ五輪に入れればいい」。悲願の金メダルを見据えて1歩ずつ進んでいく。